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フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作

アンリ・ファーブル水上機(1/32フルスクラッチ紙模型)

  by TOSHI

 初めて水上からの離発着に成功したフランスの「アンリ・ファーブル水上機」を厚手のコピー用紙を主な材料に作りました。
2本の柱を縦に並べた胴体に跨って操縦するのはスリル満点ですね。
初飛行(1910/3/28)は開発者の若きアンリ・ファーブル(1882~1984)自身が自ら行ったそうですが、それまで飛行経験無しだったというのが驚きです。最長で600mを飛んだようです。
因みに昆虫記で有名なアンリ・ファーブル(1823~1915)とは別人です。


翼前縁のトラス構造で強度を持たせる構造です。模型でもトラスを組むことで張り線無しでも翼は形が保てています。
模型の胴体は実機とは違いますが、箱組構造の内部に細かいトラスを組んで剛性アップさせています。




右側が機体前方になるカナード型です。震電の遠~いご先祖様ですね。


 エンジン以外は殆ど木と布の簡単な構造です。燃料タンクが宙づりなのはどういう意図なんでしょうね。


 前方からは帆船のマストを連想させます。模型も張り線無しでは主翼は保持できません。


 張り線だらけで全体に華奢な印象です。いくつかバリエーションがあるようですが、本機は初期型のようです。
フランスの航空博物館に展示されている機体とは翼配置に違いがありますね。
 アンリ・ファーブル自身はこれ以降は水上機の開発は行わず、グレン・カーチスらに引き継がれたようです。
1911年にはグレン・カーチスはアメリカ初の水上機「カーチスA.1」を製作しアメリカ海軍が採用しています。機会があればカーチスA.1の紙模型も作ってみたいですね。


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