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(Photo) CH-47JA in 築城基地
by コルディッツ
博物館実機写真
ボーイング・ヴァートル社の開発した大型輸送ヘリコプターCH-47の原型機、YHC-1Aの初飛行は1961年9月21日の事でした。
以降半世紀、ベトナム戦争、フォークランド紛争、湾岸戦争、アフガン戦争等に投入され、また福島第一原子力発電所3号機への放水実施など災害対応でも大活躍した働き者です。そして数次の改修を経ながら、今も第一線で運用されている長寿の機体でもあります。
我が国では川崎重工がライセンス生産を行い、陸上自衛隊と航空自衛隊が導入しています。最初に導入した機体はJ型で、D型の日本向け仕様で1984年から製造開始し、1986年度から調達開始になりました。次のJA型はGPSと気象レーダーを追加し、大型の燃料タンクを装備して航続距離を延ばした性能向上型で、1993年から製造開始しています。
※ 本稿は「世界の軍用機図鑑」(コスミック出版)、川崎重工
のウェブサイト、航空自衛隊や博物館の掲示を参照しました。
CH-47JA 489
航空自衛隊築城基地(福岡県) 2017年11月撮影
タンデム・ローター式で3枚の回転翼を前後に配置。
後部パイロンの左右にエンジンを装備。
胴体下部の長大なスポンソンは燃料タンクで、脚を収容します。
何事にも動じない大きな猫が鎮座している印象でした。
エンジンは川崎重工がライセンス生産するライカミングT55-K-
712 ターボシャフトエンジン(4,336SHP)を2基装備。
航続距離は資料により差がありますが、ある資料には
J型は約540km、JA型は約1.037kmとありました。
(おまけ)
フォークランド紛争でチヌークHC.1(英国空軍向けCH-47C)を輸送していた「アトランティック・コンベアー」がアルゼンチン海軍航空隊のエクゾセにより撃沈されたため、紛争中にチヌークが戦場で運用されたのは1機(ZA718)だけでした。しかしこの1機が大車輪の活躍をしました。コールサインから愛称「ブラボー・ノヴァンバー」。
王室空軍博物館ヘンドンではアメリカ陸軍のCH-47Dの機首部分を利用して、「ブラボー・ノヴァンバー」を展示していました。
CH-47D 83-24104
王室空軍博物館ヘンドン(ロンドン郊外)にて 2019年8月撮影
コクピット
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