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特集 MIG ミグ

Mig-15bis (タミヤ 1/48)

  by 老人とプラモ


 ミグと言えば 絶対欠かせないのはこれ Mig-15でしょう。航空史ではMe-262の次の頁に登場すべき大物役者と思います。ロールスロイスの「ニーンエンジン」の無断コピーと敗戦国ドイツから押収した後退翼理論を組み合わせただけ、などと悪口もありますが、1950年の時点で最高のインターセプターであったと思います。R.R.ニーンのソ連での改良コピー版であるVK-1を搭載したのがMig-15bisとのことです。

 タミヤが1/48で製品化してくれたのは ありがたいのですが 実物自体が簡潔・簡素に作られているので、正直言って面白味は少ないです。塗装はソ連軍のものを選びました。出来の良い試作機をそのまま量産化したような印象です。



 Mig-15が登場する5年前は 日本全土が米軍のB-29に蹂躙されていたことを思うと、日本がもし冷戦時代に東側に入っていたら、Mig-15のB-29迎撃は 大喝采を博したでしょう。37㎜×1と23㎜×2(1門は見えていません)の機関砲を突き出した勇ましい離陸態勢。


 後部胴体を取り外すとVK-1が現れます。遠心圧縮式のエンジンは全長が短いので、左右一体構造の主翼桁の後ろに問題なく取り付けることができたと判ります。全長の長い軸流圧縮式のエンジンにこだわっていたら後退翼の主桁とエンジン前部との干渉問題を解決するのは難題であったでしょう。これだけでもこのキットを作る価値があると思います。




遠心圧縮式エンジンのせいでマグロのような逞しい胴体。


 最後はMig-15に朝鮮上空で圧倒されたロッキードF-80(Monogram 1/48)とtwo shot。
F-80は随所にプロペラ機の面影があります。1940年代と50年代の技術隔差が瞭然。



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