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特集 F4ファントム

温故知新シリーズ 第58弾

F-4B ファントムⅡ(レベル 1/72)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは11月号の特集に合わせてレベルのF-4B ファントムⅡ(/72)を取り上げさせていただきました。私にとってファントムのイメージは配備されて間もないころのVF-74の電光マーク、VF-102のダイアモンドのマーク、VF-84の海賊旗マークが頭に刷り込まれています。
このキットは1965年に本国で発売されたときはなぜか部隊マークなしのものでした。日本でもグンゼ産業がC型としてベトナム迷彩で販売しました。ところがイギリスレベルやドイツレベルでは御覧のようにVF-102のデカールがセットされて販売されたようです。こちらの方が断然魅力的ですよね。最近運よく入手出来たので早速製作してみました。



 このシリーズの最初の方でも一度取り上げたので基本その時と同じで何も手を加えることはせず、そのまま素直に組み上げました。モールド色は白ですので私のような筆塗り派は大変助かります。まずはコクピットからですが自動車のようなシートが付いているだけですのでそれを含めて胴体内側を黒く塗っておしまい、パイロットをそれらしく塗ってシートに接着後、胴体右側にセットします。



 前回ほどひどくはありませんでしたが胴体部分は変形しておりました。まずは尾部だけ接着してクリップで挟んだら一晩おいておきます。今度は機首部分を接着して同じようにクリップで挟んでおきます。そうすると胴体背部にけっこうな段差が生じます。そこでここにパテ盛りして乾燥後思いっきりヤスリで削りこみました。リベットなどのモールドは消えてしまいますが大きなダイアモンドのマークがここにかぶさるのであまり気にしないこととしました。



 主翼は下面が機首下側と一体になっておりこれに左右の上翼を接着します。胴体との合いは今ひとつなのでやはり溶きパテで処理いたしました。レドームと機首との接合部にも段差が生じるのでレドーム部分を削りこみました。キャノピー部分も隙間が生じますので木工用ボンドで隙間を埋めましたが完全には仕上がりませんでした。インティーク部分もかなり段差が生じますのでここもパテ処理後ヤスリがけを行いました。これで基本形はほぼできたので全体の塗装に入ります。



 ミスターカラーの69番グランプリホワイトで下面と動翼部を塗ります。白でモールドされているのでいつもより楽に塗れました。ラダーと翼端部分の所はデカールが用意されていますがぴったりと合いそうもないので325番インシグニアレッドで塗装しておき白部分をトリミングしてデカールを貼りこむことにしました。レドームはこの当時かなり茶色ぽく見えるので黒に茶色をかなり混ぜたものを使用しました。赤外線シーカー部分は先端をクリアーレッドで塗りました。上面は315番ライトガルグレーを塗りました。筆塗りなので余計につやが出ますがデカール貼りこみにはシルバーリング予防になるのでそのままとしデカール乾燥後に半艶のトップコートを吹いておきました。排気口や尾部下面は銀に黒を少量ずつ入れた自作の黒鉄色2色でそれらしく塗りました。最後に軽く全体をタミヤのスミイレブラックでウオッシングしたらいい感じになりました。



  いよいよデカールの出番ですがキットの物はいくぶん黄変していましたがマイクロのデカールリキッドを塗布したら何とか使用出来ました。モデックスがかなり小さく感じましたがそのままとしました。コーションデータの類は全くないので別売りのファントム用デカールから拝借して出来るだけはってみました。



 最後に組み上げておいた脚部分やスタビレイター、アレスティングフックを取り付けます。外部兵装は翼のドロップタンクとスパローだけですので内側のパイロンはエッシーのキットからコンバートしておきました。



 これでなんとか完成です。古いキットですので最近のファインモールドと比較するのは野暮というものです。これはこれで十分味のあるキットではないでしょうか。ではまた。




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