Home  >NorthAmerican F-86F-30米国供与 初号機(ハセガワ1/48)> 特集 陸海空自衛隊>2021年12月号

特集 陸海空自衛隊

NorthAmerican F-86F-30
米国供与 航空自衛隊F-86 初号機 
               (ハセガワ1/48)  

  by nananiya72

 航空自衛隊 F-86Fの歴史の最初のページを飾った米軍供与機の#401初号機です。



 主力となったF-86F-40タイプではなく、前縁スラットのない、いわゆる6-3翼と言われる主翼のF-86F-30 タイプであり25機の供与であったようです。
F-86は元々前縁スラット付きのタイプから始まりましたが、機動時の不安定からスラットを廃止して、主翼の幅を増やして機動性能を確保したタイプです。







 供与された当時は胴体側面にU.S. AIRFORCEのロゴがうっすらと残っていたと言われていますが、1955年12月の木更津での引渡時の写真と、翌1956年3月の写真ではその痕跡は見えません。





キットはハセガワ1/48で箱絵の派手塗装のデカールを、クレオスMrマークセッターでデカールが溶けてしまった事故により、一旦地味なほうの朝鮮戦争の塗装で完成させたものですが、そのデカールを剥がして再塗装して、アカデミーのF-86「航空自衛隊デカール」という限定版キットのデカールを使用してつくりなおしています。
この機体はTACANを積んでいませんので、右後部の冷却用インテークを撤去して修正した他はストレートです。



  この#401初号機はその後浜松基地を中心に使われていましたが、1961年にRF-86に改造されて501飛行隊で使われRF-4Eの導入により総隊飛行隊で1979年まで使われています。
RF-86はナンバーが独自に振られているとモンだとなんとなく思っていましたが、入間基地の#401のRF‐86がまさか空自F-86の初号機だったとは・・・・・F-86F-30のナンバーはそのまま使われていたと言う事を、さっき知りました。・・・・これって常識???



  同時期に導入された25機のF-86F-30タイプは過半がRF-86に改造され長く使われ、その他は術科学校の教材、展示機、返還機となったようです。
また、RF-86のなかには主翼の老朽化が激しい機体もあったのか、6-3翼だった機体も後にはF-86F-40タイプの前縁スラット付きの主翼に換装した機体もあり、混合で使われていたようです。 


  Home>NorthAmerican F-86F-30米国供与 初号機(ハセガワ1/48)> 特集 陸海空自衛隊>2021年12月号
Vol.160 2021 December.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE