　　Home　 >　F8U-1 クルーセイダー　（オーロラ1/50）＞特集　ビンテージキット＞2022年1月号

温故知新シリーズ　第60弾

F8U-1 クルーセイダー　（オーロラ　1/50）

　 by ヒサマロ

　どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは1957年発売の超ビンテージなオーロラのF8U-1 クルーセイダーを取り上げさせていただきます。このキットには深い想い入れがございまして私が小学校低学年の頃父親が一時プラモデルに凝っておりました。厚木基地内のＰＸでレベル、モノグラム、オーロラなどのキットを購入して作っていたようです。その中でも私のお気に入りはレベルのスカイレイダーとこのクルーセイダーでした。エンジンが内蔵されており、後部胴体を外すと見える仕掛けや脚の出し入れなどが楽しく親の目を盗んではよく遊んでいました。

　ライトグレーの成形色でパーツ総数は48です。全面にマッチボックスなみの運河彫りとごっついリベットが打たれております。

　それでは組立てていきましょう。キットは原型機をモデル化したようですが私は量産型にしたかったのでいくつか手を加えましたが基本的にはそのまま作りました。まずは全面のごっついリベットは全て削り落しておきました。主翼の前縁には実機にはないフェンス状のものが6ヶ所も付いていたのでこれも削り落しました。主翼後縁のフラップの分割線も間違ってたので埋めて彫り直しました。量産機には給油バルジが胴体前部左側についています。モノグラムのキットはここが別パーツになっているので型取りして複製したものを接着しておきました。また、機銃口が塞がれたままですのでここも削ってそれらしくしました。

　説明書に従ってまずはＪ-57エンジンを組み立てます。全5パーツの構成でよくはわかりませんが何となく雰囲気はそれらしいので銀色を中心に適当に塗装しておきました。コクピットは当時のキットとしてはパーツ数も多いほうだと思います。シートの形は今一つですので上部を切り取りヘッドレストを自作しておきました。パイロットを丁寧に塗装しておきます。主計器盤にはモールドがあるのですがサイドコンソールには何もないので適当なデカールを調達して貼っておきました。これらを組み立てたなら右側前部胴体に組み込んでおきます。　　

　次に脚関係の組立ですが前脚、主脚ともに隔壁が前後にあってこれに脚と扉を組み込むようになっていますのでこの段階で脚やタイヤ、脚扉などは塗装を終えておきます。可動部に接着材が入らないようにグリスを塗っておきました。そしてこれらを先の右側胴体へ接着します。

　インティークから中は筒抜けですが前から覗き込まないことにして完成を優先させました。左右の胴体を接着します。合いはまあまあですので少しの段差はペーパー掛けで修正可能でした。主翼は一枚物でそのまま接着します。かなりの隙間が発生するのでここはパテで処理いたしました。機首にノーズコーンを取り付けたら、キャノピー接着ですがそのままではかなり隙間が発生します。前後を金属ヤスリでごしごしと削るとだいぶ良くなりました。左右の後部胴体を接着したら水平尾翼を取り付けて組立終了です。エンジンを入れて後部胴体をはめ込むと気持ちがいいくらいぴったりとはまります。　　

　塗装はいつもどおりにミスターカラーの筆塗りです。上面315番ライトガルグレー、下面69番グランプリホワイトです。マーキングは古いマイクロデカールから胴体を貫く赤い矢印と垂直尾翼いっぱいに描かれた赤と白のデザインがなんとも派手なVF-142を選択いたしました。かなり昔からやってみたかったマークです。デカールも40年ものなのでマイクロリキッドを塗布して貼りこみました。大胆なマークはカットしたり、タッチアップしたりしてなんとか完成しました。　

　出来上がってみると機首の形がなんとも実機と違って上下に圧縮されたようになっておりますが側面から眺めている分にはまあまあです。大人のスケールモデルとして見ると合格点は与えられないのでしょうが子供が遊ぶ玩具と考えればけっこう乱暴に扱っても簡単には壊れないほど頑丈にできており合格点に達するのではないでしょうか。

　今回やっと長年の想いを遂げることができましたこときっかけを与えていただいた編集部に感謝いたします。それではまた。　

　　Home>F8U-1 クルーセイダー　（オーロラ1/50）＞特集　ビンテージキット＞2022年1月号

「webモデラーズについて」

「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集3

TOTAL PAGE

温故知新シリーズ 第60弾

F8U-1 クルーセイダー （オーロラ 1/50）

温故知新シリーズ　第60弾

F8U-1 クルーセイダー　（オーロラ　1/50）