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特集 ジェット戦闘機

F-104J スターファイター “航空自衛隊”
(ハセガワ 1/48)

  by 老人とプラモ


 小学3年の時に新聞の見出しで「ロッキードかグラマンか」というのを見たことをぼんやりと憶えています。1950年代の終わり頃は、旧式となってきた自衛隊のF-86がソ連機の領空侵犯にスクランブル発進すると相手の嘲笑的な挙動が見られたとか。とにかく自衛隊には新鋭の戦闘機の導入が必要とされ、最終候補にはロッキードF-104とグラマンF-11が残っていたのが先の見出しです。当時の航空自衛隊幕僚長であった源田実氏が米国に赴きF-104の圧倒的な上昇力・加速力を根拠にF-104の導入が決しました。F-104のシルエットを初めて見たときは 楔形の胴体に小さな四角い主翼が 子供であった小生には大変に衝撃的でした。

 F-104は機体が小さく米国の最新防空システムの電子機器を積み込めないがため本国では主力戦闘機に採用されませんでしたが、日本では最新のM2級機として'61年から導入され’85年まで使用されました。模型は、退役数年前にまだ元気な個体として沖縄の那覇基地に集められた207飛行隊所属機としました。
沖縄では海風による腐食を防ぐために青灰色に塗られています。



  絞り込まれた胴体への前後の脚の収納は設計者を悩ませたと思います。





  那覇基地のF-104のアフターバーナはあまり焼けたようには見えません。



  AIM-9BサイドワインダーはハセガワのF-86Fのものを流用しています。



  ほんの僅か下向きのミサイルランチャーの取り付けは 絶妙です。用廃の実機を購入して研究したハセガワさんの熱意でしょうか。



  F-104の主翼はアルミ合金の無垢材からの削りだし だそうです。
主翼前端に頭をぶつけると切れる と言われていたとか、本当にミサイルのような戦闘機であったと思います。



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