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特集 86ハチロク

JUGGERNAUT (BANDAI HG 1/48)

by 五六式(TYPE-56)





  第三特集”86 ハチロク”に合わせて小説・コミック・アニメで展開中の”86エイティシックス”の初期の主役メカ,ジャガーノートを作りました。キットの箱にくっきりと”86”って書いてあるんだから”86”の仲間ですよね。あれ?「初回生産限定」とも書いてある・・・小冊子封入です・・・。第一特集でもいけるではないですか。

<実機について>


 隣国ギアーデ帝国の開発した完全自立無人戦闘機械”レギオン”による侵攻を受けたサンマグノリア共和国は,”レギオン”に対抗しうる無人戦闘機械”ジャガーノート(インドの神クリシュナの別名)”の開発に成功。これにより,人の血を流さない戦争が可能になったと軍部は喧伝したが,それは,全くの虚偽であった。無人機の開発に失敗したサンマグノリア共和国は,自国にある85の行政区に含まれない(存在しない)86番目の行政区に住む青少年(エイティシックス)を徴用し,(有人機)ジャガーノートに搭乗させてレギオンの侵攻に対抗したのだ。 

・ジャガーノート
 移動用の4脚の機体に57mm滑腔砲を搭載した戦闘兵器。57mm滑腔砲に加えて一対の付属肢に搭乗員の戦闘スタイルに合わせたオプション兵器を搭載可能。4脚歩行による機動により,敵機の探知をかわし,近距離砲撃によってこれを撃破することをコンセプトとしている。機動力重視のため,装甲は脆弱で搭乗員の生還率は極めて低い。

・M101 BARRETT
 ジャガーノートの部隊を支援する半自動4脚歩行機械。補給・修理・破壊された機体の回収などを任務とする。基本的には,単純な作業しかできない個体差のほとんどない機体である。

 主人公であるシンの小隊に配備されているM101は,かつて,シンが戦場で擱座していた機体を回収したものをそのまま使っているというもの。シンは,何となくこのM101の仕草が幼少の時に自分の家にあったロボット犬に似ていることから,そのロボット犬と同じ名前(ファイド)で呼んでいる。

<キットについて>


バンダイのHGシリーズに準拠した色プラ・スナップフィットキットです。組み立てるだけでアニメ設定に近い仕上がりが期待できます。

 キットには,兵装違いで主人公シン(シンエイ・ノウゼン)の機体,汎用機,遠距離砲撃機の3種類のバリエーションがあります。 

<製作>


 製作上の難点は,おまけのファイド君に集中しています。一対のマニピュレーターは,写真の通り,裏側の外装がなく,がらんどうになっています。いくらおまけとはいえ,悲しい限りです。今回は,汎用機のキットからマニピュレーターの部品をもらってきて外装を移植しました。

 ジャガーノートのアイボリー系の外装は,キットの成形色がぴったりだったのでトップコートをかけるだけにしました。ブルーグレイで指定されているところは,本来は金属色と解釈し,ガンメタル系で塗装しました。後,細かいところで放置できないところを筆塗りでちょこちょこ塗り分けています

 ファイド君のオレンジは,混色して作るよう指定されていますが,塗りむらができやすいオレンジ系を筆塗りで塗るのは面倒だし,エアブラシ塗装もハンドピースのメンテが煩わしいしでどちらもパス。彩度をちょっと落としたオレンジ系の缶スプレーはないのかな・・・と思っていたら・・・ありました。グリーンマックスの鉄道カラー黄かん色です。1/24フィアットバルケッタに使おうとストックしていたものを流用しました。このファイド君,マスキングも面倒で往生しました。 

<完成>
〇 ジャガーノート

全長は,同スケールの戦車と同じくらいです。装甲がアルミ合金なのは,元ネタがM551シェリダンだから。どことなく,”漂流教室”の”あれ”に似ています。 


設定では,57mm滑腔砲装備ということですが,比べてみると,同スケールのM1エイブラムスの主砲より大きかったです。 


各機には,搭乗者のコードネームにちなんだエンブレムが描かれています。 


シンのオプション兵器は,高周波ブレード。アニメでは,敵機に馬乗りになって切り裂く場面が見られます。

〇 ファイド君

本体よりも製作に手間がかかっています。アニメ本編第1期で戦死”"したときには泣きました。  

アニメ第2期で回収された折,メモリーや思考回路が無事だったことが分かり,復活しています。他の同型機よりもAIが優秀なのは,ロットが古い機体が生き延びて経験を積んだためだと思われていたのですが・・・。 


マニピュレーターは,改修の結果,恥ずかしくない外見になりました。

写真を撮るだけなら,裏側が見えないのを利用してずるいことができます。全く改修しないマニピュレーターをもう1セット用意して,撮影する方向に合わせて付け替えていけば良いのです・・・汗・・・。 


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Vol.162  2022 February.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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