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特集 86ハチロク

 フルアクション F-86 ブルーインパルス(エフトイズ 1/72)

 by  田口博通 Hiromichi Taguchi



 今月の表紙、1/72のF86Fブルーインパルスです。前縁スラット、フラップ、エルロンが可動状態になっており、どのメーカー?と思われたことと思います。



 夢にみたフル可動モデルF-86Fですが、実はエフトイズから発売された全部品が塗装済みのパチパチ組み立てキットで、チューインガムが1粒ついており いわゆる「食玩」です。 が、とにかく驚きの食玩です。
 塗装済み組み立てキットという「食玩」形態をとっていますが、日本のプラモデルも50年かけて遂にここまで到達したかと正直、組んでいて感動を覚えました。
 1540円(税込)という価格でここまで作りこんだエフトイズの設計者に拍手。




 詳しいニューキットレビュー製作記事はただいま発売中の月刊航空情報2022年3月号に掲載されていますので、書店でお手にとっていただければ幸いです。

航空情報 2022年3月号 


キットについて

 このフルアクションキットの凝りようは半端ではなく、まず、5部品から構成される詳細なエンジンが内臓されています。 





 主翼は前縁スラット、フラップ、エルロン、主脚引き込み可能と1/72キットでは初の驚きのオール可動。



 主脚には軟質素材でオレオが再現されており、伸長状態で主翼に格納。筆者の記憶にある限り、このような脚柱機構付の1/72プラモデルは史上初ですね。
 (当然ながらオレオは完成後シルバーで塗っておきました。)



 前脚は実機と同じく、90度回転して収納します。
また、1/72キットでエアダクトが再現されていることに驚きますが、胴体エアダクト上には金属おもりが最初からセットされている親切設計で、尻餅をつくことはありません。





 水平尾翼はエレベーター可動に加え、取り付け角も可動という凝りようです。 



  胴体後部エアブレーキも開閉可能。それも実機の少し下に垂れ下がる開き方が見事に再現されています。
ストッパー29,30の微調整が必要です。



 完成度を上げるために組み立て後にランナー跡を面相筆でタッチアップしました。動翼ヒンジ部もブルーとオレンジでタッチアップしておくと、すっきりと仕上がります。
 精密なエンジンは胴体に組み込んでもよし、別に飾ってもよしで、見事。鑑賞に堪えます。
 





  ブルーインパルス所属機は機銃の替りにオモリがつまれているので、当然ながら機銃パネルを閉じてありますが、キットは機首機銃も再現されているので、いずれアルミナイズドシルバーF86F戦闘型のバリエーション発売が予想されます。
楽しみ、楽しみ。



 この驚きの体験をお伝えしたいと思っていました。
一作をお奨めします。とにかく びっくりします。
 




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