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(Photo) パトリア AMV 8X8 AMOS

by  コルディッツ
博物館実機写真

 陸上自衛隊が「96式装輪装甲車」の後継選びに、フィンランドのパトリア社開発の8輪装甲車「パトリアAMV XP」をトライ中との報道を目にして、胸が躍りました。フィンランド・フリーク故にメイド・イン・フィンランドの拝観機会が増えるのは、実に喜ばしいことです。採用されるよう願っております。
 現在、多くの国の陸軍が採用している8×8装輪装甲車の中で、パトリアAMVはかなりの高性能と思いますので、パロラ戦車博物館に展示中のパトリアAMV 8X8 AMOS ーAMOS砲塔がモックアップーをご紹介致します。
※ 本稿は博物館の掲示、「世界の戦車 パーフェクトガイド」
(コスミック出版)を参照しました。

 パロラ戦車博物館にて           2018年7月撮影


 AMVは「装甲モジュラー車輌」の略称で、車体をモジュラー構造化して、必要に応じて武装や通信設備を組み合わせて、装甲兵員輸送車、歩兵戦闘車、自走迫撃砲、装甲救急車等々の各種派生型の開発を容易にしました。
又車体底面はTNT 10Kgまでの地雷に、前面装甲は30mm徹甲弾に堪えられるタフさが売りです。
 2003年から生産が開始され、フィンランド、スウェーデン、ポーランド、スロバキア、南アフリカ共和国、UAEなどで採用されています。陸上自衛隊がテスト中のAMV XP はその改良型です。


 AMOSは「先進迫撃砲システム」の略称で、口径120mmの後装式自動迫撃砲2連装のシステムで、砲塔をパトリアAMVに載せます。
 フィンランドは24輌のAMOS搭載のパトリアAMVーXA-361自走迫撃砲と呼称ーを導入しました。展示のAMVは砲塔のモックアップを載せた試験車で、2000年に製作されました。そのためXA-361にはある砲身カバーは付いていません。




 車体後部の兵員昇降口。AMVは乗員3名に兵員12名を載せます。
 展示のAMOS搭載型は2名から5名と標示されていました。








 下のパトリア XA-360 は装甲兵員輸送車タイプで、乗員3名に兵員12名の乗車が可能です。フィンランドはXA-360を62輌導入しています。陸上自衛隊の選択に期待しています。



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