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特集 戦車

チャーチル戦車 Mk.VII (タミヤ 1/35)

  by 老人とプラモ


 タミヤの箱絵にはinfantry tank(歩兵戦車)との表記があります。すなわち砂漠や平原での遭遇戦ではなく、塹壕や障壁を突破して歩兵とともに前進するための戦車ですね。どうしても高速ではないので敵の対戦車兵器から狙い撃ちされるため頑丈な装甲が必要となります。 チャーチル戦車Mk.7は 砲塔前面装甲が152mm、車体側面も95mmの重装甲で 上陸作戦の橋頭保確保や、都市部外郭の防衛陣地の突破のための絶好の兵器であったようです。

 チャーチル戦車は ムカデのようなコイルばね支持の小径転輪が見えているだけでも片側に11個あります。



 さぞや組み立ては細かくてメンドウだろうな と思ったのですが、いつものようにタミヤのキットは取り付けるだけでガタも無く、水平垂直が決まるので あっと言う間に組みあがります。小生は陸モノの諸兄からは異論があるかもしれませんが ウェザリングは ほんの少し あるいは全くやらない派なので 完成した車体をいろんな角度から眺めてウムウムしています。


 歩兵戦車としての超壕力と超堤力を高めるために 前部の誘導輪(大きなフェンダーカバーを接着してしまったので見えません)を車体の前にせり出し、かつその軸を高く保持しています。



 結果として砲塔を除く戦闘室は左右の履帯に挟まれた亀の甲羅のようです。操縦席の正面視界は前しか見えない、また副操縦士の機銃も射角が小さいのが判ります。



実物がどうか判りませんが小生は戦車のペリスコープ内側は黒か青を塗って開口部に透明プラを嵌め込むことにしています。あまり見えないところですがこれをやっていないと生きた車両に思えません。



 このキットには箱絵の通り4人の搭乗員と物売りのジイサンのフィギュア、それに荷車などが入っています。ノルマンディー上陸以降のフランスで 地元のジイサンが休息期間の搭乗員たちに酒でも売りに来たのでしょうか。フィギュアは得意でない小生が、普通に組み立てただけでもそういう風に思わせるのは 付属のフィギュアとして傑作ですね。
(側面の脱出口?にいる搭乗員はちょっと改造してあります)




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