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(Photo) ソッピース 1 1/2 ストラッター

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ソッピース 1 1/2 ストラッターは1915年12月に初飛行した英国の単発複座複葉のマルチロール機です。英国で最初の牽引式複座戦闘機であり、かつ英国で最初にプロペラ同調装置を装備して戦列に加わった機体でした。
 1 1/2の名称の由来については幾つかの説があり、本当のところは分かりませんでした。私的には、上翼を支える支柱(struts)の中で、下翼から伸びる支柱の長さを1とすると、胴体から伸びる支柱の長さは、その1/2に当るからと解釈しています。
 ストラッターには単座型と複座型があり、戦闘、爆撃、偵察、地上攻撃等々のマルチロールをこなし、原産の英国では1,439機、フランスでは4,500機が生産されました。そのためか現存機は英国は1機なのに、フランスには2機あり、しかもうち1機は飛行可能状態にあります。
※ 本稿は博物館の標示、「世界の軍用機図鑑」(コスミック出版)、Wikipediaを参照しました

   Sop. 1A.2 556
 航空宇宙博物館(ル・ブルジェ)にて  2016年8月撮影
  Sop. 1A.2はフランスで生産された複座の偵察機を示します。
 展示機は第一次世界大戦時に、無武装で連絡と訓練に使われていました。




   エンジンは Clerget 9B 9気筒空冷ロータリーで130hp、
 最大速度160km/h、耐久飛行時間 3時間45分 とありました。








   Sop. 1B.2 2897
 La Ferte-Alais(パリ郊外)にて   2016年8月撮影
 Sop. 1B.2 はフランスで生産された複座の爆撃機です。 この機体は飛行可能状態にあります。




   機首の武装は、同調装置付ヴィッカース7.7mm機関銃1挺。




   Sopwith 1 1/2      A8226 (レプリカ)
 王室空軍博物館コスフォードにて    2016年4月撮影


  オリジナルのA8226は1917年4月25日にイギリス陸軍航空隊に割り当てられ、フランス戦線に従軍。1917年5月27日にドイツ帝国陸軍航空隊のマックス・フォン・ミュラーに撃墜されました。
 レプリカ機は1980年に製作されました。
 後方席にはルイス7.7mm機関銃1挺を装備しました。




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