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特集 SF・アニメロボ

  サンダーバード4号(アオシマ(旧イマイ))

by クラキン



アオシマ(旧イマイ)のサンダーバードシリーズの4作目「4号」です。
1~3号は既に完成済みなので、これで4つ目、残すは5号のみです。



【サンダーバード4号について】
 国際救助隊の機材の中で唯一の「水中」物で、なんと原子力潜行艇です。トレーシー家の四男ゴードンが操縦します。
ターボ式水流ジェットエンジン2基の力で水中を160ノット!で航行できます。
艦首には小型ミサイルや電磁吸着パッド、レーザー切断機などを搭載し、様々な救助活動ができるようになっています。



【キットについて】

 元々はイマイのキットでアオシマが金型を引き継いで何度か再販を繰り返しているベテランキットですが、アオシマが金型に相当手を入れているようで、バリ、パーティングラインは殆ど無く、パーツの合いも完璧でパチピタの極地です。 ヒケも皆無です。
電飾やモーターライズ走行のギミックは当時のイマイキットをそのまま引き継いでいて、前照灯の電飾は何と!ムギ球という懐かしさです。

箱絵


【製作について】
 昨年5月23日にアオシマから再販された物を購入し、今年2月26日から製作を開始、3月31日完成なので積み期間9ケ月、製作期間33日、正味の製作日数はジオラマまで入れて15~18日くらいです。
製作に当たって目指したのは、キットの設計を活かして4号本体の電飾電源を4号本体の中に組込んで単体で完結させることです。
もうひとつ目標にしたのは、「60年代風の3D絵画のような海中ジオラマ」です。
想定シーンは4号が2号のコンテナから発進して救助に向かうところで、水深20~30mの太陽光が若干届く、薄暗い海中です。



 先ず4号本体から。
キットに既に組み込まれているムギ球1個による前照灯の電飾をLED2個に置き換えて、更にコックピットと水流ジェットエンジンの噴射口の電飾を追加しました。

コックピット




これに伴ってキットの単三1本の電源スペースを若干拡張してCR2032のボタン電池2個直列(3V×2=6V)に変更しました。

電池BOX改造


 キットでは前照灯の配線をステーに巻き付けるようになっていますが、これでは実物とかなりかけ離れてしまうので、ステーを真鍮パイプに交換して、その中にリード線を通すように改造しました。
それ以外は素組みです。
前照灯の角度と連動したミサイル発射ギミックもそのまま活かしています。

前照灯ステー改造


船体の赤ラインはデカールが付いていましたが、塗装にしました。
黄色の発色を良くするために下地にはピンクを吹いています。
一つ目の目標はほぼ完全に達成できました。





使わなかったモーターライズ用のパーツ(モーターやギアBOX)は何かに使えそうなので大切に仕舞ってあります。





次に海中ジオラマです。
先ず、全体のイメージを絵にした上で、この絵に基づいてダンボールでモックアップを作りました。
これで各部の寸法や作りを確認して決定します。

イメージ図


ダンボールモックアップ


 木工で製作した水平面と垂直面に紙粘土で岩を作り、ラッカー塗料で塗装しました。
上部が明るく、下へ行くほど暗くなり、底なしの海底にように見えるように塗りました。
岩には100円ショップで買った造花の葉っぱ部分を切り取って海藻のように植えました。
動物フィギュアの専門メーカーのカロラータ社製のウミガメとサメのフィギュアも沿えました。

岩の下地


この展示台の上にプラ板で作った厚さ3cmのBOXを乗せて、その中にLED(チップLED3個のテープ式LEDを2個)を仕込んで海中に差し込む波紋で揺らぐ太陽光をイメージして仄かに光が射すようにしました。
今回の製作の中で一番苦労したのがこの部分です。
サンダーバード4号の当時の動画を何度も見て、光の差し込み具合を頭に入れて、それに近いイメージになるように何度も試行錯誤しました。
二つ目の目標は100%ではありませんが、70%くらいは達成できたので一旦完成にしました。
この照明BOXは固定せずに脱着できるようにしてあるので、今後より良い方法を思いついたらバージョンアップすることも可能です。



電源は100Vコンセントから取る12VACアダプターと単三乾電池8本の12V電池BOXの両方が使えるようにしました。
展示会などで100V電源が使えない場合だけ12V電池BOXを使います。
(途中の写真1枚だけデジタル加工で悪戯しています。)




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