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誌上個展

我が失敗の「フィアット CR-32」 (SMER 1/48)

  by 老人とプラモ

 CR.32は1933年に初飛行したイタリアの戦闘機で、出現当初は卓越した機動性で30年代の優秀な複葉戦闘機と評価されています。スペイン内戦ではファシスト軍に供給されて大活躍したようです。この時、イタリア、スペイン両国の空軍から格闘性能が高く評価され、為にイタリアでは一撃離脱型の戦闘機の開発が遅れたとされています。日本陸軍の97式戦闘機の役柄に似ていますね。

 複葉とはいえ機種、主車輪スパッツ、尾輪カバーなどの形状は流麗で粋なイタリアの職人技を思わせます。


店頭で珍しい機種と思い買いましたが、実は仮組の段階で失望しました。このキットで 致命的なのは下側主翼の胴体取付位置が左右非対称(右が少し上に取り付く)なのです。


 修正は大手術必至です。正確な資料も少ないので左右どちらを修正すべきか判りません。他にも支柱の取り付け、プロペラスピナー、主脚支柱の位置、尾翼の位置など気になるところが多々あってauthentic scale modelと思うのは諦めて組み上げることにしました。
 真正面、真後、から見ない限り写真うつりは悪くありません。デカールは上質のものが入っていました。




ここで小生の投げやりな態度が祟ったのかエラーです、ファシスト空軍のマークは斧の刃が外側向きでした。
パイロットはタミヤのドボアティン1/48のものを流用しています。彼なら主翼の歪んだ機体でもアクロバットができそうな雰囲気です。




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