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特集 可動

 かにクレーン(グッドスマイルカンパニー 1/20)

  by 平針みなみ HIRABARI Minami

 グッドスマイルカンパニー 1/20のかにクレーンを作ってみました。ふだんスケールモデルばかり手にしているので、この会社のキットは初めてですが、ねんどろいど、figma、各種のフィギュアなどのキットでは定評のあるメーカーのようです。私はこのメーカーのスーパークリアシリーズ(スーパークリア0、50、70、100)は使っています。また、この会社はモータースポーツにも進出し、グッドスマイルレーシングを設立していて、グッドスマイルレーシングチームの初音ミクポルシェ等の1/24キットがフジミから数種出ていました。



 かにクレーンは、前田製作所で作っているクレーンの一つで、5種のかにクレーンが会社のホームページに挙げられています。キット化されているのは最小機種であるMC174CRMです。前田製作所のホームページで、かにクレーンのカタログ、実用技術データ、取扱説明書等を見ることができます。

 このグッドスマイルカンパニーのかにクレーンのキットは、ニッパーなどの道具を使わずにパーツを取り外すことができる「タッチゲート」仕様とのことで、パーツのゲートが工夫されています。プラは黒と緑の2色のランナーで成型され、組み立てはスナップフィットで、マーク類はシールになっているので、簡単に組み立てられます。クレーン(ブーム)は2段階に伸縮し、特徴的な4本の脚(アウトリガー)の収納状態から展開まで可動することができます。付属の糸を使ってフックを伸ばしたり巻き取ったりすることもできます。

 クレーンのワイヤーロープ用としてキットに入っているのは、白い糸なので家にあった濃い色のものに変更しました。

ランナーからの切り離しはニッパーいらずとのことですが、やはりニッパーは使いました。

スナップキットなので接着剤は使わずに組み立てたのですが、クレーンの合わせ目に糸が引っかかったりするので、その部分などは流し込み接着剤で貼り合わせました。

2色成型であること活かし、原則として塗装はせず、クレーンとアウトリガーのシリンダー部分やピンのみをシルバーで塗ったのですが、それだけだと味気ないので、キットの箱絵を参考に3色回転灯などに色を塗りました。

収納状態にするとこのサイズ。両脇の人物は、モデラーズ製1/20レジンフィギュア。左がレーシングドライバーC、右がレーシングドライバーD。


キットの解説書の中に「かにクレーンの展開」とういのがありましたので、それに沿って収納状態から展開まで可動させてみました。

1 アウトリガー(脚部)をそれぞれ図のように回転させます。


2 付け根部分を基点にアウトリガーを倒します。


3 すね部分を外側に開き、車体下部にスタンドを取り付けます。
実車ではアウトリガーで車体を持ち上げ浮かせるのですが、キットではアウトリガーで支えられないためスタンドが付属しています。写真の右後方に写っているものがそれですが、これを取り付けるとスタンドの丸い部分がクローラーの脇からかなりはみ出してしまってみっともないので、このスタンドは使わずにプラ角棒をスタンド代わりにし、車体を浮かせているように見えるようにして撮影しました。


4 クレーン(ブーム)を起こします。


5 1段目を伸ばします。


6 2段目を伸ばし、フックをお好みの長さまで引き下ろします。
展開してもこのサイズです。






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