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(Photo) ハンドレページ ヴィクター

by  コルディッツ
博物館実機写真

 大英帝国の誇る3Vボマーのトリは、ハンドレページ社製作のヴィクターで、1952年12月24日に初飛行しました。3Vボマーの中で最も性能の優れた機体でしたが、登場が遅れたこともあり、総生産数は試作機2機を含め、86機に止まりました。また英空軍の戦略爆撃戦術が、高高度を高速で進入して核爆弾投下から、低高度で侵入して核攻撃を行う戦術に変更されたため、主翼強度の弱いヴィクターは1968年12月から爆撃機としての運用は中止になり、以降は写真偵察機或いは空中給油機として運用されます。
 そして1982年のフォークランド紛争では、ターゲットのポートスタンレー空港から6,000km離れたアセンション島に展開し、爆撃に向かう2機のバルカン爆撃機を、11機のヴィクター空中給油機で支援して作戦を成功に導き、唯一の実戦参加を果たしました。
※ 本稿は博物館の標示、Wikipediaを参照しました。


 Hadley Page Victor B.1A(K.2P) XH648
 戦争博物館ダックスフォードにて      2005年7月撮影


 この頃は屋外展示でした。ダックスフォード・エアショー拝観を目的にしていたので、展示機に目を向けることが少なく、今になって、やや後悔しています。以下3枚は2013年7月撮影です。  






 英国機館の入り口に展示されています。
 B.1A(K.2P)は空中給油任務も行える爆撃機型です。


 Hadley Page Victor K.2 Maid Marian  XH672
 王室空軍博物館コスフォードにて      2016年4月撮影


 K.2は空中給油機型で、24機が改装されています。印象的なノーズアートは現在ではセクハラ扱いでしょうね。



 ヴィクタ-の一大特徴は、主翼の三日月翼でした。
 三日月翼は翼端失速防止を目的に、主翼付け根から主翼端にかけて、後退翼を三段階に分けて緩やかにしています。



  K.2型はロールス・ロイス コンウェイ(推力76.7kN)エンジン
を4基搭載します。  



  左主脚



  Hadley Page Victor K.2 Lucky Lou  XH717
 王室空軍博物館ヘンドンにて        2016年4月撮影 


ヘンドンにはヴィクターの機首部が展示されています。
 この機体のノーズアートも…  



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Vol.166  2022 June.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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