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特集 35

SEE TYPE-7 BROCKEN (海洋堂 1/35)

by 五六式(TYPE-56)



  1/35スケール特集に合わせて海洋堂のTYPE-7 ブロッケンを作りました。購入当時,すぐ製作に取りかかったのですが,キット表面の気泡の処理に手間取り,放置しておりました・・・30年も・・・涙・・・。。今回は,それを倉庫から発掘して完成させました。

 ちなみに,”パトレイバー”は,近いうちに新作が公開されるようです。一回りして今、これが新しい・・・のかな・・・。


<実機について>


 SEE(SHAFT ENTERPPRISE EUROPE)が開発した軍用レイバー。重装甲・大出力の機体で水密構造により,限定的な水中行動能力も併せ持つ。戦闘時には,三指のマニピュレーターでオプションの武装(105mmカノン砲や40mm速射砲など)が扱える。冷戦下の西ドイツ軍で国境警備に使用された他,NATO諸国の陸軍でも広く採用されている。

 全高 8.68m 全備重量 8.92t

<キットについて>


 1990年頃にリリースされた田熊勝夫氏原型のソフビキットです。パーツ数は,12で,写真は,余分なバリを切り取って肩の突起(シュノーケル?)を接着し,気泡を処理してサーフェイサーをスプレーした状態です。 成形色はオリーブグリーンでした。

<製作>
 今回は,間着の部分の可動はなしとしました。胸部と腰部の接続は,位置が決まりにくく悩みどころでした。塗装の時,塗り分けが面倒になりますが,真っ先に接着して部品の継ぎ目を処理しておくことをおすすめします。

 二つの部品をはめ合わせて前後2箇所にゼリー状接着剤をつけて固定しますが,ソフビの弾力で位置が定まりません。前述の接着剤が固まる前に左手で部品の位置をキープさせつつ,腕の差し込み部分からもゼリー状接着剤を流し込んで位置がずれないうちにスーパー液で固定します。

 ソフビキットのいつものルーティン

バリ取り/熱湯で部品のゆがみを矯正/部品洗浄→仮組み/気泡や欠損部のチェック→気泡や欠損部の修正→表面処理→サーフェイサーがけ→修正箇所のチェック→再修正→サーフェイサーがけ

をこなして塗装をするのみです。同シリーズの他のキットに比べて細かな凹凸が少ないためか,部品の表面に気泡が出ているところが少なかったです。


 劇中の青系や赤系,軍用としてオリーブドラブ単色などの塗装が一般的ですが,NATO迷彩やドイツっぽいスプリッター迷彩もありかなと思います。今回は,レオパルド1のイメージでオリーブドラブ単色としました。



全面つや消し黒に下塗りとしてスカイを乗せた状態。・・・ザクならこのままでウォッシングしてやるといい感じになるんじゃないかな・・・。ここから先は,全て筆塗りです。上塗りしたオリーブドラブの隠蔽力が強くて下塗りの明度差があまり反映されず,苦労の甲斐がありませんでした。



 設定では,限定的な水中行動能力があるということなので,手足の付け根や肘,膝の関節カバーは,ゴム系の材質と解釈し,ラバーブラックとしました。

 各種重火器を持つということから,手も,ラバーブラックとしました。



 胸の国籍マークなどは,ジャンク(SWEET 1/144 ウエストランド シーキング パート2)からもらってきました。もともとデカールが付いていないキットなので,30年経とうが40年経とうがデカールの劣化に悩まされることはないと・・・ははは・・・。


<完成>


頭部や脛のラインに出渕デザインらしさが表れています。



あおり気味に撮影してみました。



自然光下では,適度に陰影が出るのでドライブラシや墨入れは,最小限に押さえています。墨入れをしたのはスリットの部分だけです。

作戦中は,腰のウィンカーにカバーを掛けるのかな?



では,さらば・・・と,去って行く・・・。    


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