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特集 35

 ソミュアS35(グンゼ・エレール 1/35)
ソミュアS35(タミヤ 1/35)

  by 平針みなみ HIRABARI Minami

 久しぶりに1/35の戦車を作ってみました。初めてのフランスの戦車です。
1/35のソミュアS35のキット、グンゼ版のエレールのキットとタミヤのキットです。



 エレールのキットは1977年初出という古いものですが、今回作ったグンゼ版は1995年頃にでた、ドイツ軍仕様のキューポラとアンテナポストのメタルパーツとレジンのドイツ軍戦車兵1体がセットされたもので、フランス軍仕様ばかりではなくドイツ軍仕様(フランス降伏後、約300輌のソミュアS35がドイツに鹵獲され使用されたそうです。)も作れます。履帯は1枚ずつ連結する方式です。

 タミヤのキットの方は2015年に出たようで、このキットも履帯は1枚ずつ連結する方式となっていて、タミヤのキットとしては珍しくもので、箱を開けたときちょっと驚きました。チェーンも付いています。

 個々のキットを眺めれば、ソミュアS35をよく再現しているように見えますが、両キットを並べてみると、車体サイズはほぼ同じですが、各部の形状がそれぞれで違いがあり、とくに砲塔はかなり違っています。今回はどちらがどうということではなく、エレールのソミュア、タミヤのソミュアとして、とくに手はいれずに作りました。
タミヤのキットのパーツは切れがよく、組み立てもとくに問題がありません。ただ、キューポラの3方向に付く小さな吊り下げフックが省略されていましたので、グンゼ・エレールのキットで余剰となっていたパーツを取り付けましたが、2個が飛んでいって行方不明になってしまったので自作しました。



 両キットとも履帯は1枚ずつばらばらになっていて、片側102枚連結するように指示されています。どちらのキットも連結自体はそれほど手間がかかるものではありませんが、一周つなげるにはキットの指定枚数では数枚足りませんでした。履帯は余分についているので枚数的には問題ありません。



 今回、グンゼ・エレールのキットはドイツ軍仕様として製作しました。キットの組立説明書の指示どおり、キューポラをドイツ仕様のメタルパーツにし、また側面の工具箱の一つを取り付けず、そこにドイツ軍仕様のアンテナポストを取り付け、ピンバイスで穴を開け、真鍮線を指定のサイズ(直径0.5mm、長さ57mm)に切って接着しアンテナとしました。なお、キットの箱絵ではアンテナポストが取り付けられていません。塗装はクレオスのカラーモジュレーションセットのジャーマングレーのC40ジャーマングレーをベースカラーとし、その上からGGハイライト1を全面にざっと塗っています。



 タミヤのキットの方は、3つある塗装例のうちCの第4胸甲騎兵連隊所属20号車としました。迷彩色はブラウン、オリーブグリーン、スカイの3色とキューポラトップがライトブルーで、手持ちのクレオスのカラーで塗りました。キットの指定は、タミヤカラーのXF-64 レッドブラウン、XF-58 オリーブグリーン、XF-21 スカイ、XF-23 ライトブルーとなっています。(同じ車両ではないですがグンゼ・エレールのフランス軍仕様の迷彩指定カラーは、C21 ミドルストーン、C22 ダークアース、C23 ダークグリーン(2)の3色となっています。)。French Army Colours and Markingsのサイトによると、ブラウンは時にはかなり赤みがかった色だったというのでC41レッドブラウンにC55カーキを少し加えたものにしました、またオリーブグリーンは戦前のものより明るい色合いとのことでC23 ダークグリーン(2)そのままとしました。スカイはC368に若干ホワイトを混ぜ、ライトブルーはC115 RLM65ライトブルーをそのまま使うことにしました。



 ウェザリングは、クレオスのMr.ウェザリングカラー、タミヤのウェザリングマスター、情景テクスチャーペイントなどを適当に使いました。


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