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特集 35

 タイガーI型重戦車 中期型 (タミヤ 1/35)

  by 入江健次



 暑い日が続いておりますので少しは涼しくなるかもと、冬季迷彩の506重戦車大隊のタイガーI中期型を作りました。1944年2月のチェルカッシー包囲戦にはベーケ重戦車連隊として503大隊と共に戦ったのです。
実車については何の説明の必要も無く、子供の頃は大和、ゼロセン、タイガーワンと三種の神器とでも言いましょうか、なぜ戦車だけドイツなのかは判りませんがそう言う決まりでした。



しかし、タイガーIは人気車種の宿命ゆえ、昔は苦労しました。タミヤでも早くに発売された初期型が長くリニューアルされず、ホイールが全部ポリキャップ素材だったり、砲塔が高かったりして完全版を作るにはニチモの方が良いのかと悩んだり、しかしニチモのタイガーも変に角ばっていたり雰囲気が違いました。そのうち、オオタキのタイガーが出てきてこれは名作でした。だけどあまり店頭で見かけませんでした。その後タミヤの決定版後期型が出てきましたね。
そんなタイガーIも今ではタミヤでも前中後期と全部揃って、他のメーカーからも山ほど出ていて今のモデラーは苦労しませんね。



この冬季迷彩のタイガーはホワイトタイガーとでも言うのでしょうか、(ホワイトタイガーと言う映画ありましたね、ロシア映画なのでNGかもしれませんが戦車愛にあふれていて大好きな映画です。だけどあれは戦争映画ではなく心霊映画ですね。一方、FURYですか実車のタイガーが出てきたのに実にくだらない映画でした。実車のタイガーに謝罪して欲しい。)脱線してすみません。白い大きい生物系はなんとなく強そうな、凄みが有る印象ですね、映画バルジ大作戦のM47タイガーも白っぽいグレー塗装が絶妙に格好良かったです。メルビルの白鯨やジブリの狼も白いですね。
このタミヤのキットは非の打ちどころの無い製品でした。あっという間に完成しました。



塗装はAFVの最近の常識なのですか、完全に組み立ててから、暗い色をベースに色を重ねていく方法で行いました。ハルレッド、ダークイエロー、ライトグレー、もう少し明るいライトグレーの順です。ボディー上部がなんなく満足できるように塗装出来たら、履帯やホイールの色を表現して行きました。ここまで全部エアブラシで、その後金属地肌部分などを筆塗りで、そして最後に車番12を赤で手書き、これは工具箱の後ろのエンブレムのWの色に合わせてです。赤は第2中隊です。 
コマンダーズキューポラの戦車長には国防軍の防寒スモックをエポキシパテでそれらしく着てもらいました。
完成すると、白い車体にエンブレムやナンバーが映えてとても恰好いいです。



キットの出来が良いと製作に苦労しないのでカラーバリエーションを沢山種類を揃えたくなりこれも困った問題ですよね。これでメーカーの思うつぼなのでしょう。



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