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中島 艦上偵察機 彩雲 (ハセガワ 1/48)
by 老人とプラモ
空母を中心とした艦隊決戦における偵察機の要件を見直して企画されたのが、十七試艦偵のちの「彩雲」です。最大難関は要求速度で350kt/h(648.2km/h)。実現策として機体の空力洗練(正面断面積の最小化、層流翼の採用など)、小径大馬力エンジン(誉)の採用などを行い、その結果、試作機はテスト中に650㎞超え、増加試作機も630㎞台を達成。昭和19年の半ばには現場改良を行いながらの実戦配備となります。ただし量産型では個体差が大きく、最高速度は610km/h前後と言われ当時の米軍の戦闘機に比して必ずしも優速とは言えません。戦後の米国でのテストでは最高速度694.5km/hが記録され、中島の技術者の溜飲を下げたと思います。(内容は 文林堂の世界の傑作機 艦上偵察機「彩雲」を参照しました)
キットは ゼイ肉をそぎ落としたマラソンランナーのような彩雲をよく表現できていると思います。塗装は昭和20年初頭に硫黄島を経由してマリアナ方面の偵察を担当した第11偵察隊の13号機です。
大直径のプロペラのために長い主脚・尾脚、2段式のファウラーフラップ、風防最前部は離着陸の際に操縦者が座面を上げても風圧を防ぐよう天面が前傾しています。
大容量の増槽は胴体中心線のやや右にオフセットして吊り下げています。自重変形のタイヤは小生の位置だしがイマイチです。右尾翼の下にプロペラ電動のためのソケットを設けました。
このキットでは三座の風防が開の時に、重なった状態を違和感なく作れるようになっているのは素晴らしいところです(重ねた透明パーツの間に接着剤が流れ込まないようにするのは細心の注意が必要)。
プロペラが回ると出撃直前の緊迫感が出てきます。搭乗員がいればもっと良いのですがあいにく手持ちがなく残念。
1/48で海軍搭乗員セット、出してくれませんか、ハセガワさ~ん!
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