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誌上個展

「三菱 キ67 四式重爆撃機 飛龍」 (ハセガワ 1/72)

  by 老人とプラモ

 四式重爆(飛竜)は陸軍としても太平洋の戦いに対応するため、従前の重爆に比して 速度、航続力、武装、飛行性能のいずれの面でも(三菱航空の技術力と経験の蓄積で)格段の進歩を実現しています。1944年春からは戦況の判断から雷撃装備が追加され、雷装出撃は海軍指揮下で行われた、、、、と戦機に恵まれなかった名機としての評価が定着しているようです。
 キットは海軍式の機番表示の第7戦隊所属機です。真横からの姿でまず目立つのは機首と尾部の透明部分。実機は通常の胴体外板に窓を設けるのではなく、窓枠を鋼管構造で造り、そこに強化ガラスを嵌め込んでいるそうです。プラモではその他の透明部分も含めてマスキング工程は大変ですが覚悟を決めてやるしかありません。



 実機の開発当初は雷撃仕様は考慮されておらず、長さ4.15mの爆弾層の扉を内側にせり上げて全長5.71mの魚雷を機外に懸吊しています。





 第7戦隊が戦力化された1945年になると、ようやく電波探知機が装備され、電波警戒機タキ1号のアンテナが右主翼前方と胴体側面銃座の斜め前に左右各4本、電波高度計タキ13号の送受信機は左主翼内に取り付けられたそうです。この頃、日本側の1回の出撃機数は10機以下がほとんどで、薄暮に敵の防御網を潜り抜け、超低空での雷撃を成功させるにはタキ13号は必須の装備であったようです。





 機首付近の雰囲気はなかなか精悍です。窓枠は多いですが煩雑な印象はありません。さすが名機の面構えです。




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