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ボーイング EA-18G グラウラー (MENGモデル 1/48)
by 田口博通 Hiromichi Taguchi
MENG MODELから今春発売されたボーイングEA-18Gグラウラー電子戦機です。昨年発売されたF-18E,Fのバージョン替えで,グラウラーの特徴である主翼端のAN/ALQ-218ポッドが追加されています。
主翼下にはAN/ALQ-99ジャミングポッド、増加燃料タンク、AGM-88空対地ミサイルとAIM-120C空対空ミサイルが付属して満載感たっぷり。機首上部の機関砲を取り外して装備された電子戦アンテナも追加され、電子戦機グラウラーが文句なしに再現できます。
詳しいニューキットレビュー製作記事は ただいま発売中の月刊航空情報2022年10月号に掲載されていますので、書店でお手にとっていただければ幸いです。
航空情報 2022年10月号
キットについて
パネルラインは詳細なスジボリで適度な深さで、モールドは今では当たり前になった3DCAD金型設計のため、この角度で金型割してもこんなに綺麗に勘合するのかとこちらが驚くくらいのすさまじさで、それでいてキツキツでもなく、ぴったりと勘合します。削り合わせ作業が皆無でした。中国系キットにありがちな金型オイル付着もないのがうれしく、ほとんどストレスなく完成にこぎつけられました。
組み立て説明書は部品図もしっかりと付属しており、組み立て図もわかりやすく、高評価です。
コクピットは座席、計器板ともデカールを使った精密表現となっています。マーキングデカールはVAQ-132スコーピオンと、VAQ-139クーガーが付属しています。
コクピットは、座席、計器板、操縦桿、サイドコンソールも精密に再現され、デカールを貼るだけで精密なコクピットが手軽に出現するのが、なによりも楽でした。
塗装して、デカールを貼るとこんな感じです
複雑形状のエアダクト部品は主脚庫に固定してから胴体に取り付けるという斬新な設計ですが、これが的を射ており、しっかりとエアダクトを胴体内に固定できます。
主翼はフラップと前部スラットが別部品化されており、せっかくなので可動状態を再現しました。また、主翼折り畳み状態も製作可能で、専用部品が付属しています。
排気ノズルのアイリスは2種付属しており、好みで選べますが、筆者は旧型の左を選びました。
各パイロンには金属ピン(頭が平のリベット)が仕込まれ、AN/ALQ-99ジャマーポッド側のポリキャップと結合する、 という新しいアイデアで、「なるほど」でした。
1/48精密キットなので部品点数はかなり多いが、組み立てに特に難しい部分は無く、意外と簡単に形になりました。
MENGモデルからはFA-18E、Fもシリーズ発売されており、説明書が親切なので、TOPGUN2を観て、とにかくホーネットを作りたくなった人にはお奨めのキットと思います。
塗装
サフェーサーを吹き、修正モレの隙間をタミヤホワイトパテで埋め、全体をペーパーがけして整形しておきます。
上面FS36320 Mrカラー307、下面FS36375 Mrカラー308のF18標準迷彩で塗分けました。Mrウエザリングカラー グランドブラウンでパネルラインと舵凹部に薄くスミ入れをしています。
機首上面電子戦アンテナの形状もばっちりでした。
MENGモデル 恐るべしであります。
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