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特集 ドイツ機

ユンカース Ju-52/3m (イタレリ 1/72)

  by 老人とプラモ

 ユンカースJu52/3mは1932年に登場。構造は同社が長年研究してきた鋼管骨組にジュラルミンの波板張りの全金属製。全長18.5m、全幅29.3mで当時としては大型機で旅客機の場合、最大17人の乗客を乗せることができました。1930年代にはルフトハンザ航空をはじめ欧州主要航空路線で大活躍。戦時中はスペイン内戦から第2次大戦全期間、爆撃機(何とゲルニカ爆撃に参加)や輸送機(ドイツ軍の主力輸送機)として使用され、戦後も欧州や南米などで長く飛び続けました。 最近まで遊覧飛行などに使われていた超長寿機です。生産数は約5000機以上だそうです。

 塗装で悩ましかったのは垂直尾翼です。ナチスが政権を獲った時から直ちにハーケンクロイツが国旗ではなく、1933.3.12から1935.9.15の間は黒白赤の三色旗が暫定国旗で、ハーケンクロイツはナチスの党旗だったそうです(wikipedia)。ということはJu52/3mの初期3年ほどは三色旗の尾翼であったことになります。キットの説明書にある塗装例の一つにこの塗装がありますが、Ju52実機の写真で三色旗の写真は 小生、見たことがありません。というわけで小生の作はかなりいい加減な塗装としてご覧ください。



   この塗装パターンで感心するのはエンジンの排気汚れを隠しながらカッコ良く見せる黒のデザインです。さすがルフトハンザ! 



 もう一つ、波板に貼るデカールはタイヘンでした。胴体ならまず上辺を貼り、位置が固定されてから少しずつ下の山谷に馴染ませていきました(ヒマ人でないとできません)。 



 波板貼りの胴体が示す微かな曲線美。



 三発機の場合、着陸誘導員はどうしていたのか?



 ベルリンのテンペルホフ空港で、これから搭乗、、、ワクワクするでしょうね。




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