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ニューキット
航空自衛隊 F-2B戦闘機 (ファインモールド 1/72)
by 田口博通 Hiromichi Taguchi
ファインモールドから今年の夏 発売された航空自衛隊F-2B戦闘機です。F-2は2000年から部隊配備されましたが その94機中32機が複座型F-2Bであり、T-2高等練習機を置き換え、戦闘機パイロットの養成に使用されています。
詳しいニューキットレビュー製作記事は ただいま発売中の月刊航空情報2022年12月号に掲載されていますので、書店でお手にとっていただければ幸いです。
航空情報 2022年12月号
キットについて
胴体上部は新しく複座専用の金型が起こされ 一体成型となっているので組み立てやすく、また、エアインテークなど複座で変更された部分も新部品で、きちっとフォローされているのはさすがファインモールドです。
話題の主翼上面のねじ跡や、詳細なスジボリも特筆もので 一見の価値があります。
モールド部品もかっちりと的確で、各部品も勘合がよく 大変組み立て易いF2Bでした。
組み立て説明書の組み立て指示の図もわかりやすく、パーツ図と塗装図がしっかりとついていて 安心して組み立てと塗装ができました。マーキングデカールは箱絵の第21飛行隊(三沢、松島)と第6飛行隊(築城)、第3飛行隊(百里)付属しています。
胴体上部
エアインテーク
組み立て
後席が追加されたコクピットには計器板、サイドコンソールともデカールが付属し、精密な表現となっています。
しりもち防止用に機首レドーム内におもりのボルトを仕込むのをお忘れなく。
主翼は下のように胴体にさしこむ構造で角度がしっかりと決まります。
複座機にはセンターパイロンとセンタータンクが新規部品(Kランナー)で付属しているので、取り付けてみました。
キャノピーは閉開選択式で複座機の丸みのあるキャノピー形状が見事に再現されてます。
塗装
サフェーサーを吹き、修正モレの隙間をタミヤホワイトパテで埋め、全体を軽くペーパーがけして整形しておきます。
塗装はキットの塗装図どおり、Mrカラーの洋上迷彩色を使用し、上面 C375、下面 C375、レドーム C376 をエアブラシで吹いています。
1/72モデルとしては部品点数が比較的多いですが、1週間かからずに完成しました。初心者でも組み立てに難しい部分が無いようにシンプルさを意識して設計されているようなので、自衛隊機ファンには筆者お奨めの今年一押しニューキットです。
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