Home  > 1st TERCEL ( IMAI 1/24 )> 特集 今は無きメーカーのプラモデル>2022年12月号

特集 今は無きメーカーのプラモデル

1st TERCEL ( IMAI 1/24 )

  by GRIFFON



よー、こんなん発売したよね:IMAIえらい・・
と言いたい所ですが

何スかこれ
下品なオーバーフェンダにチンスポ
RE140 MOTOR+電池2本の凶悪仕様で
内装は上げ底、シャシは手抜きのデタラメ

地味な車種を発売してくれるのは、ありがたいのですが
(特に4Th Collora 1600GT は涙物)
当時のFujimiもそうですが下品なドレスアップに強力MOTOR
でないと売れないという思いこみは、やめてほしかった。

スーパーカーブームも終わる頃だったし
そもそもTERCELのドレスアップなんて誰も見向きもしないし・・

でも、そうでもしないとTERCELなんか発売できなかっただろうし
MARUIのPUBRICA/STARLETと同様に悩ましい所です・・
(オーバーフェンダを別PARTSにしてほしかった)



そうは言っても、これしかKITが無いのですから修正です。
・オーバーフェンダはCUT 取付直してNormalに修正
・リアホイルハウスはモータ取付部をCUT 小型化



・上げ底なのでシートとドア内張りを自作
・フェンダミラーに変更
・スチールホイル/Normalタイヤに変更
(4Th Collora 1600GT から流用)
・リアサイドウインドは外はめ/チルト式なので自作
・右Aピラーのラジオアンテナも追加
・ルームミラー、Noプレートも無いので追加





KITを買ってから32年もたってしまいましたが
やっと完成です。


初代 ターセル L1#型(1978年 - 1982年)

1978年(昭和53年)8月トヨタ初の前輪駆動車として
姉妹車のコルサとともに販売開始

1979年までのColloraはリーフリジットの
乗用車の皮を被ったトラックだったので、たいへんな進歩です。

初代と2代目は、前輪駆動車でありながら
エンジンを縦置きに搭載するという珍しい方式でした。

縦置きエンジンとした理由は、エンジンの整備性や
既存のオートマチックトランスミッション搭載に有利
などがあげられていますが
等長ドライブシャフトによる、トルクステア軽減が
一番の理由ではないかと思います。

日産 Sunny は1981年にFWD化していますが
Colloraは1983年にFWD化、REVIN/TRUENOはRWDのままでした。
生産設備の全面切替えが困難・・等が理由とされていますが
横置き大馬力ENGINEのFWDに自信が無かったのでは?と思います。

1983年に所有していたAE81 Collora(83PS)でも
トルクステアが結構ありました。
通常走行時の加速等では問題ありませんが
GAS STANDから車道に出る時、ステアリングを切った状態で
アクセルをベタ踏みすると一瞬、不安定な挙動になり
(思わぬ方向に行こうとする)ヒヤリとしたものです。



【IMAI】
古いMODELERには、なじみのMAKERでした。
アトム、ビックX、サブマリン707、流星号、007シリーズ
バットマンカー・・小学生の頃の夢でした

高嶺の花だった1/15のIV号戦車を買ってもらった時の
うれしさは今でも覚えています。
残骸は今でも残っています、レストアしたいのですが
履帯をどうしたものか・・BANDAIに部品問い合わせましたが
【ごめんなさい】でした

1966年の『サンダーバード』の関連キットは大ヒットでしたが
そのあとのキャプテン・スカーレット、マイティジャックの
予想外の不振で1969年に会倒産

1971年に会社再建するも昔の勢いは無く
1975年からのロボダッチはヒットしたものの
我々、スケールモデラーから離れていってしまいました。

それでも帆船シリーズや甲冑シリーズ等IMAIの技術力の
高さが光る物を時折、発売していました。

1980年代前半のガンダムシリーズの爆発的ヒットにあやかり
IMAIもキャラクターの新規発売に積極的に乗り出し
マクロスはヒットしたものの、その後の超時空世紀オーガス
機甲創世記モスピーダは大コケ


1980年代中頃に二度目の経営危機を迎えるも
かろうじて廃業を免れたものの・・・

2002年2月20日を以てIMAIは営業を停止し、会社は解散
1971年の会社再建から31年、ずいぶん頑張ったものです。

もし・・MEO-IMAIとして復活、もう一度 昔の製品を順に
発売してくれたら・・きっと楽しいでしょうね。


  Home>1st TERCEL ( IMAI 1/24 )> 特集 今は無きメーカーのプラモデル>2022年12月号
Vol.172 2022 December.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず/リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集2


TOTAL PAGE