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RC パンサーA (タミヤ 1/25 )

  by RYUJI



 2018年にRC化され再販された1/25パンサーA型です。
中学生の正月、お年玉を握りしめて模型屋に走ったノスタルジーで思わず購入しました。
 
 再販されたパンサーは一部改修がされた改訂版ですが小生が当時、手に入れたのは初版でした。
 押しボタン4個のリモコンキットで足回りが金属のアームにピアノ線のサスペンションとタミヤとしてはかなり力が入った製品です。
名称もデラックス戦車シリーズとして模型店ではうやうやしくガラスケースに収められ、店主に断りをいれないと中を見せてもらえない高級品でした。



 小生が通った模型店は完成品の展示など無かったので中を見ないとキット内容が分からないのです。他にも“ハーケンクロイツ”や“3号戦車”などが並んでいましたがパンサーの精密な出来、1個づつ組上げるキャタピラ、金属部品の足回りなどに圧倒され買うならこれと決めていました。
 たしかに足回りの組付けは手間取りましたが、「うまくできているもんだなぁ」と感心しながら作業したものでした。
また転輪外周はゴムで覆われていることを初めて知り、つや消し黒で筆塗りして妙に自画自賛した記憶があります。
動力性能も良好で4個の押しボタンでこの戦車を軽快に走らせる事が出来ました。



 さて再販されたのは初版の型ではなく足回りがプラ部品に変更された改定版です。個人的には金属部品の方が剛性があって好きなのですが組みやすさではプラに軍配があがりますね。この改定版になって前方機銃が可動式になり、アイドラーホイルに歯を付けて無理やり駆動輪にしていたのが実車と同じ前方の起動輪駆動になるなどより実車に近くアップデートされています。
それとワイヤロープは今のタミヤスタンダード、柔軟な紐式になっていました。かつてはプラの一本棒で熱して曲げるのに苦労したものでした。



 キャタピラも当時と同じポリエチレン製のようですが組み立て済みになっていて手間なしです。
 RCモデルとはいえギヤボックスもRCメカもインスト通りに取付するだけなので手軽にRC戦車が完成させられます。それと別売の砲塔旋回ユニットをつけてみましたが回転の仕掛けがベルクロ ‥、あのバッグのフラップなどを閉めるイガイガがついたものです。
うーむ、この部分に関してはコストが上昇しても金型を作って普通のギヤ式にしてほしかったと思いますね。
ベルクロでは動きも音も変で、戦車らしくないです。



 さて塗装ですが1/25と大きいので全体は缶スプレーでダークイエローを吹きつけ。その上からNATOグリーンとブラウンをエアブラシで迷彩塗装しています。
キャタピラはメタリック色で成型されていますが実感に乏しいのでタミヤのナイロン・PP用プライマーを吹いてラッカーのダークアイアンをエアブラシ、凸部にもシルバー系のラッカー塗料で接地感を出しました。その後、畳の上などで走行させていますが塗装は剥げていないようです。

 ノスタルジーで手に入れたパンサー、RC戦車など当時は買えるはずも無く、いわば夢を手に入れた訳なのですが還暦をとうに過ぎた年寄にはリモコンで動かした時のあの感動はもうよみがえりませんでした。
我が昭和は遠くなりにけり ‥ であります。



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