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特集 民間機

ジェイ・エア エンブラエル170 (ハセガワ1/144)

  by 寿



 民間機の特集ということで作ってみました。ブラジルはエンブラエル社のリージョナルジェットです。開発中はERJ170と呼ばれてたけどロールアウト後に「エンブラエル170」という正式名称になったそうです。でも日本の型式証明じゃERJ170と呼んでいるんだとか(wikipediaより)。面倒くさいのう、本国の呼び方でいいぢゃん。ひょっとしてアルファベット使った方がかっちょよく聞こえるからなのかしらん?



 それは兎も角、久方ぶりの民間機でちょびっとワクワクですよ。カラーリングも紅白カラフルでじつにオメデタイ。普段は使い込まれた小汚いヒコーキばっか作っているからね。たまにはキレイキレイでツヤツヤの機体も作っておかないと塗り方忘れちゃいますわ。



 実は住んでいる近くに(つーても直線で一〇㎞ほど離れているけれど)某国際空港が在りまして、ちょっと前までは友人と一緒にちょくちょく離発着するヒコーキを見に行ったものです。休日の夜中などにエプロンで暖機運転しているカラフルなヒコーキたちを物珍しそうに観察する訳ですよ。別に写真を撮るとかじゃなくってただ見ているだけなんですけれどもね。夏は兎も角、真冬なんて白い息吐いて鼻水垂らしながらええ歳こいたおっさんが、動翼が動いただの排気の臭いがちょっと石油ストーブっぽいだのタービンの音が腹に響くだの、どーでもイイ感想言いながらフェンスにしがみついて覗き込んでおる訳ですよ。



 端から見たら「阿呆か」の一言ですね。でも見ているだけでも楽しいのだな、どーゆー訳か。そんな飛行場の一角にもこのエンブラエル170が居ましたね。周囲の建物だの集まっている他のヒコーキがデカかったりだのして、小型と言われるこのヒコーキが更にこぢんまりして見えたモノです。でも間近で見たらめちゃくちゃデカいんですけれどもね。感覚的には軽くF4ファントムの倍くらいあります。流石旅客機って感じです。戦闘機が子供に見えますよ。



 実際の寸法で言えば一・五倍くらいなんですけれど、容積のデカさがハンパ無いですわ。



 そんなちょっと前の思い出の中にあったヒコーキが今、わたしの机の上に鎮座しております。



 懐かしいような新鮮なような、奇妙な感慨に浸る今日この頃であります。  


製作の詳細

(写真1)魅惑のボックスアート、つっても実機写真なのでアートというよりもフォトだぁな。でも資料替わりに出来るのでコレはコレで良し。やっぱ青空に浮かぶヒコーキはそそりますわ。

(写真2) びっくりするくらいパーツ数が少ないので形になるのもあっという間。ざっくりした下塗りしてもここまで小一時間くらいしかかかっておりません。


(写真3)旅客機は問答無用で極楽鳥仕様。地面に這いつくばっているエアライナーは飛行場で散々見ているからお腹いっぱいなんだよ。そして飛行状態にも拘わらずメインギヤのタイヤが剥き出しという現代機にあるまじきこの仕様。やるなブラジル人。いやエンブラエルの設計者がチャレンジャーなのか?

(写真4) そこまでは良かったんですけれどもね、またしてもやってしまいましたお手つきお預け状態。実はこの写真までに一一年の歳月が流れております。なんか最近こんなんばっかだな。でもいいの、完成品は正義なの。完成さえさせてしまえば誰にも文句は言わせねぇ、なのでありますですよ。
 エンジンナセルにパテ盛って乾くまで待機。


(写真5)機体を白で塗るのはイイんだけれど、そのまま塗ったら光が透けちゃう可能性がある。っていうか間違いなく透ける。なので透け防止に全面をニュートラルグレーでぷーと吹いときます。

(写真6) 塗料が乾いたら魅惑の白をぷー。白は隠蔽低いんで焦らず騒がず薄い塗膜を丹念に繰り返し重ね吹きです。一度塗ったら一晩置いといて乾いてから重ね吹き、っていうのがミソかなぁ。厚塗り厳禁急がば回れ、生乾きの上に重ねて塗るとひび割れて来たりとかとんでもねぇ目に遭っちゃうので。


(写真7) 白系統二色で塗り分けた後は翼前縁部分とエンジンのタービン部分を銀で塗るべく、下塗りのグロスブラックをぷー。マスキングが面倒くさいけど、黒や銀を白の下地に吹きたく無かったのよ。

(写真8) 銀を吹き終わった状態でゴザル。やっぱグロスブラックが下地だと発色が違うのう。銀がビシッと決まると「してやったり」という気分に浸れる。



(写真9) エナメルのニュートラルグレーでスミ入れした後にデカール貼ってセミグロスでトップコート吹いて細部をリタッチしたら出来上がり。おお、キレイキレイのツルテカヒコーキなんて何年ぶりじゃろうかね。全部が全部コレばっかだったら「何だかなぁ」って気分になるけど、たまにはグロス仕様も良いよね。

(写真10) 出来上っても異彩を放つのはこの剥き出しのタイヤでございましょう。二次大戦のヒコーキならいざ知らず、ジェットなのにコレで大丈夫なのかしらんと心配になる。
 でも大丈夫なんだろうなぁ、ふつーに平気な顔して飛んでるもんなぁ。



(写真11) 極楽鳥仕様なので飛ばしてみました。やっぱヒコーキは飛んでいる姿が一番美しいよね。





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