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特集 民間機

Tom Cruise's P-51 Mustang N51EW (HASEGAWA 1/32)

  by E.H.NOBU




 皆様、コンニチハ E.H.NOBUです♪
今年はロシアのウクライナへの侵攻で始まり
円安・物価高に苦しんだ一年でした。
おかげでプラモデルの値上げも半端なく
エアフィックスなどは2~3倍以上の高値となり
新製品は一万円越えが当たり前で
もう安くプラモデルを楽しめる時代ではなくなってしまったようです。
これを期に今後は在庫で楽しみたいと思っています。

  Webmodelers 1月号第1特集”民間機”用に
トム・クルーズの愛機P-51(N51EW)1/32が完成いたしましたのでご笑覧ください。
皆様も当然御覧になったであろう大ヒット映画「トップガン・マーベリック」に
登場したトムの愛機P-51。
元は州空軍で使われたF-6Kだそうです。
使用するキットは今回もハセガワの1/32です。
YouTubeには沢山のトムの愛機がアップロードされており
資料には事欠きません。
トムの性格なのか隅々まで(アンチグレア迄も!)ピカピカであります。
そして民間機でありますので各種アンテナが追加されているのが判ります。
今回はこの辺りにこだわって製作したいと思います。


  先ずはコックピットから
キットのモールドを削り落として
フレームをプラ材で再現して複座に改造します↓




  コックピットの内部の色について
トムの愛機の動画を観察してみると
キャノピーフレームと計器盤は黒色で間違いないのですが
その他の塗色が分かりません。
俯瞰した画像でも内部が明るく写っていないので
白色でないことは確かです。

  キャノピーフレーム下の部分がジンクロではなく黒色っぽいのと
トムの愛機が州空軍で使われていた過去から
トムの愛機のコックピット内部色は黒色と決めました。

  限りなくブラックに近いグレーを吹き
軽くドライブラシしてディテールを浮き上がらせてから色をつけます
シートベルトは5点式としました↓


  エンジンは見せるほどの出来ではありません。
エンジンが無いとプロペラが取り付けできませんので
必要な部分のみ組み立てておきます。
基部というかエキゾーストパイプのカバーはキットの部品を使い
エキゾーストパイプのモールドを削り取った跡に
1.5mmのピンバイスで斜めに開口し1.5mm真鍮パイプを植え込みました↓


  キットのプロペラはカフス付きですが
トムの愛機は同じハミルトンでもカフス無しの戦後タイプですので
クイックブーストのレジン製プロペラに交換します↓


  キットの主輪はダイヤモンドトレッドですが
トムの愛機はストレートの4本溝なので
一度モールドを丸坊主に削ってから
毛引きを使って4本溝に彫り直しています。
次は主脚柱です。
ハセガワのキットにはブレーキディスクが無いので
プラ板で追加します。
先ず0.5mmプラ板をパンチコンパスで直径8mmに切ります。
主脚先端部分に合わせて5mmの穴をあけてから
キットのパーツに接着し1mm六角棒でナットを
伸ばしランナーで空気バルブを追加します。
最後に0.8mmの穴をあけた0.3mmプラ板でトーイング用リングを
主脚先端につけて完成です↓


  ブレーキパイプは0.5mm被覆銅線を使います。
ゴムホースになる部分の被覆を残して被覆を剥いで
ゴムホースの部分がオレオリンクを通るようにして
ブレーキパイプを主脚柱に這わせて瞬間接着剤と
アルミテープで固定して出来上がりです↓


  トムの愛機はコックピット左側にp-51に通常ある
信号弾発射孔と手掛け、給油口がなく
綺麗に表面処理されていますので
モールドを彫り直す際に埋めたり削ったりして
スムーズな表面にしておきます↓


  主翼のスジボリが終わったところで機銃の加工です。
トムの愛機をYouTubeで確認すると
主翼下面の空薬莢排出口はきれいに埋められているのですが
主翼前縁には銃身が見えています。
材料は真鍮パイプの1.5mmと0.8mmを組み合わせて加工します。
主翼側はキットの機銃口に2mmプラ丸棒を差し込んで
一旦穴を埋めて成型してから
改めてピンバイスで1.6mmの穴をあけます。
機銃の出っ張り具合を資料本で確かめて瞬間接着剤で固定します。
内側はブラストチューブのみを真鍮パイプで再現しておきます↓
機銃の塗色はYouTubeで確認すると真鍮色です↓


  YouTubeでトムの愛機をじっくりと観察すると
主翼のインベンジョンストライプは大体15in幅のようですので
キットでは位置関係を鑑みて11mm幅としました↓


  胴体下面にあるラジエーターインテークを加工します。
キットのままでは筒抜けですので
プラ板と薄肉パイプを組み合わせてダクトを作り
インテークリップの部品に接着し
段差や隙間をタミヤパテで埋めます↓


  資料本を参考に胴体下部にあるラジエーターを
0.5mmプラ板で作ります。
L字に組んだプラ板の前面に
細切りしたマスキングテープを貼り付けて
暗いシルバーを吹き付けて完成です↓


胴体下面のオイルクーラーの排気口ですが
キットのままでは幅が少し広いので1mmと0.5mmの
プラ板を貼って幅を狭めます。
飛行中のトムの愛機をYouTubeで確認すると
ラジエーター下面にあるアンテナが良く判ります。 


  主翼下面にあるアンテナを作ります。
材料は基部と支柱は0.5mmプラ板と0.5mm真鍮パイプ
アンテナロッドは0.2mmピアノ線です↓


  YouTubeで確認するとコックピット後部にはヘッドレストと受信機?がありますので
エバーグリーンの2mm厚と1mm厚のプラ平棒とUVレジンで作りました↓


  胴体のインベンジョンストライプは
位置と幅をYouTubeで確認して
14mm幅×3としました↓


  トムの愛機はシルバードープ仕上げのような仕様ですので
機体のマスキングをしてシルバーを吹きます↓


 コードレター等はDRAW Decalを使用しました↓


  デカールが乾いたらクリアーでピカピカにして完成です♪
銘板はせっかくなのでキット付属のものを加工してみました。










  今年も一年お世話になりました。
2023年もどうぞよろしくお願いいたします。


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