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(Photo) Ⅱ号戦車 ルクス

by  コルディッツ
博物館実機写真

 2023年の十二支はチベット、タイ、ベトナムでは猫になります。猫好きなので、1度くらいは猫年のお祝いをしたくなりまして、猫のネーミングを持つSdkfz.123ことⅡ号L型偵察戦車ルクス(Luchs)をご紹介します。
 独語Luchs = 英語Lynx = オオヤマネコ となります。
※ 本稿は博物館の標示、「世界の戦車パーフェクトブック」
(コスミック出版)、Wikioediaを参照しました。

 Ⅱ号L型偵察戦車ルクス Sturer Bock
 戦車博物館(ソミュール)にて       2016年8月撮影


 様々なタイプのあるⅡ号戦車の最終型。1939年に開発が始まり
ましたが、第二次世界大戦開戦や独ソ戦でのT-34対策が優先され、
試作車の完成は1942年になりました。偵察任務を目的に開発され、
トーションバーと挟み込み式転輪など最新技術を導入し、これまで
のⅡ号戦車とは一線を画しています。路上最大速度は60km/h、重量
は11.8tとギリギリ軽戦車で、55口径2cm機関砲KwK38を1門と7.92mm
機関銃MG34を1挺を装備します。しかし1943年に生産開始した時点
で、100輌完成で生産中止が決定していて、1944年1月に100輌が
完成し、生産中止になりました。





 偵察には8輪重装甲車Sd.Kfz.234の方がコスト・パフォーマンス
が良く、主砲が20mm機関砲では大戦後半では能力不足なので、生産
中止は仕方の無いことかと思います。



 砲塔の左側後部に蛇?をあしらって「Sturer Bock」と書かれて
いました。「頑固な奴(Bock)」とでも訳すのでしょうか?




 55口径2cm機関砲KwK38







 本車輌は走行可能で、Youtube等で走行中の動画を見かけます。





  (おまけ)
 Ⅱ号戦車ルクスは英国の戦車博物館(ボービントン)にも展示
されていて、ソミュールはダークイエローとグリーンの二色迷彩、
ボービントンはレッドブラウンを加えた三色迷彩と、異なる迷彩
で有り難いです。上の写真は2010年7月に、下は2019年8月に撮影
しました。






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