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温故知新シリーズ 第67弾

スピットファイアMkⅤb (日模 1/70)

  by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは日模のスピットファイアMkⅤb (1/70)を取り上げました。世界の傑作戦闘機シリーズNo.1として1960年代初めに発売されたものです。私も今回50数年ぶりに製作いたしました。キット番号はS-7001-100となっています。この時代のキットしては可動部はプロペラ、エルロン、車輪、脚の引き込みくらいで少ない方ですかね。


 では製作していきます。まずはプロペラですがここがこのキットの一番の欠点でボテッと分厚い上に形状が全く似ていません。私は淵の部分を薄く削っただけにしました。これを右胴体に挟んで左胴体を接着します。少しのペーパーがけで大丈夫です。ここへ座席と一体になったパイロットをコクピットの穴に上から押し込んで接着するようになっています。アンテナ柱の入る穴が大きすぎるので接着剤をはみ出すように塗って乾燥後ペーパーがけで整形しました。これで胴体は終了です。



 翼は一体になった下面に可動になっているエルロンと脚柱を挟み込み、左右の上翼を接着します。びっくりしたのは下翼につく冷却器やエアースクープなどがむくの状態で成形されていることです。しかも取り付け穴もないので図面を見ながらこのへんかなと適当に接着。インレットの部分は塗装で黒く塗ってごまかすことにしました。また、脚柱に脚カバーを接着するのですがここもいもづけですので苦労しました。ピトー管は長すぎるので適当なところでカットしました。タイヤを接着して主翼は完成です。胴体に主翼と水平尾翼を接着します。最後にキャノピーを接着したら組み立て終了です。



 塗装はキットのデカールは当然使用できないのでエクストラデカールからチョイスいたしました。上面ダークグリーン、ダークアース、下面スカイはいつものようにMr.カラーの筆塗りで仕上げました。全体にスミ入れブラックで軽くウオッシングしたら最後に半艶のトップコートを吹き付けて完成です。



 さて久しぶりに作った日模のキットですが感心したのはこの時代のキットなのにパテは全く使用しなかったことです。きちんと接着面のすり合わせをすればほぼ問題なく接着できました。また、引込脚も主翼に収めるときには角度を少し変えてきれいに収まり、がたもありません。この辺に日模の高い技術力を感じました。 



シルエットもプロペラ以外は十分にスピットを感じさせてくれます。今はなきメーカーですが残されたキットが職人気質を伝えてくれます。ではまた。 




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