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フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作

フォッカーD.ⅦF(1/32フルスクラッチ紙模型)

  by TOSHI

 WW1ドイツ戦闘機の傑作「フォッカーD.Ⅶ」のBMW.Ⅲaエンジン搭載型を厚手のコピー用紙を主な材料に作りました。
今回は主翼中央部のみの骨格模型として製作しています。保管場所の制約から胴体中心に作ることが多くなっています。


フォッカーが得意とする鋼管溶接の胴体フレームの構造がよく判ります。フォッカーDr.1やE.Ⅱもほぼ同様な構造です。


0.9mmのステンレス針金に紙を巻いてフレームを組んでいます。トラス構造で剛性がアップすることは模型でもわかります。
胴体後半の四角いフレームは張線なしではねじれ易いのですが操縦席周りは張線なしでも丈夫です。


車輪は丸めたアルミ線に紙を巻いています。車輪のスポークはボンドで固めた木綿糸を張っていますがスポークは引張り力を受けますから糸は軟らかでも全体で剛性は保たれます。


主翼のリブを補強する仕組みが面白いですね。左右一体で作った下翼は桁を左右に分割して胴体に挿入します。実機は左右一体の下翼を胴体下から取り付けているのですが、模型の胴体フレーム製作上の都合で分割して挿入する工法を選びました。


主翼を支える支柱は0.55mmのステンレス針金を厚手のコピー用紙で挟んで整形し、翼桁に端部を貫通させて固定しています。
貫通させることで翼の固定時に位置合わせや微調整が容易になります。支柱のトラス構造で主翼が胴体に頑丈に固定されます。




胴体後半部はフォッカーDr.1と同じ構造ですね。


プロペラが軽く回る様細工しています。プロペラは250gsmのコピー用紙を7枚積層して翼形を削り出しています。端部は薄くなりますが80gsmのコピー用紙を化粧貼りすることで表面が硬くなり欠ける心配はありません。


英国戦闘機「SE.5a」の骨格模型と並べてみました。構造の共通点と違いが判って興味深いです。
100年前の機体ですので実機の構造資料が少ないのが悩みですが1/32の骨格模型もシリーズ化してみたいですね。



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