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(Photo) クラーク CA-1

by  コルディッツ
博物館実機写真

 第二次世界大戦でアメリカが見せつけた軍事力の一つに、後方
支援力の高さがあります。その代表例としてClark air bulldozer
をご紹介します。正式名称はClark air Crawler model CA-1で、
空挺部隊用の小型ブルドーザーです。C-47やC-46、そしてワコ
CG-4Aグライダーに搭載可能に設計されました。
 CA-1はブレードを含む重量2,268kg、ブレードなしは1,904kgで
まとまりました。C-46の搭載量は6,800Kg、C-47は2,722kg、ワコ
CG-4Aは2,360kgなので目標達成です。こうしてアメリカは世界中
に空輸可能なブルドーザーを確保しました。1942年にクラーク社
で生産が開始され、他社も加わり1945年までに1,100輌(別説では
1,500輌)が生産され、1944年から実戦に参加しました。
※ 本稿は博物館の標示とWikipedeiaを参照しました。

 Clark CA-1
 帝国戦争博物館(ロンドン)にて      2016年4月撮影





 CA-1の最初の戦闘は1944年3月のビルマで、日本軍占領地に浸透
したイギリス特殊部隊チンディット支援のため、30機のグライダー
で空輸されました。


 運転手シートと運転席内





計器盤  


 エンジンはワウケシャ(Waukesha)4気筒水冷20馬力(28馬力説もあります)。




  その後太平洋戦域や西ヨーロッパ戦域に従軍しています。空輸
可能なので、急場の陣地構築や飛行場設営、トラクターとしても
運用されました。つい日本軍の飛行場設営と比べてしまいます。  

 Clark CA-1
 空挺博物館(アーネム)にて       2015年7月撮影


 空挺博物館にも展示がありました。マーケットガーデン作戦に
アーネム攻略部隊で参加のイギリス第1空挺師団の第1グライダー
旅団の工兵隊に配属されていました。映りが悪くて申し訳ござい
ませんが、車体側面にイギリス空挺部隊を表すペガサスが描かれいます。


 マーケットガーデン作戦で連合軍の使用したグライダー、エア
スピード・ホルサで空輸されたことを表現しているかと。ホルサ
自体はレプリカと思われます。



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