購入してから、10年近くなるかなと思いつつ、棚の肥やしになって久しい大きなボックスを取り出し、開ける。説明書をみていたら最後のページに「PRINTED
IN JAPAN 2005 」とあって驚く。18年も前の購入であった。歳をとると年月の経過が、感覚より早くて唖然とすることが多い。18年という年月が、デカールを劣化させてしまっていたことに気付かされるのは、塗装がすべて終わった直後であった。「楽勝、楽勝!」と思って貼った国籍マークが、翌日には摺りガラス状になってしまっていたのである。このショックから立ち直るのに、2,3日かかりましたね。
で、気をとりなおし、残っていたデカールをハサミで切り抜き、これらを型紙にして手描きすることにした。あせらず、少しずつ、ときにはアルファベット1文字で終わったりと、マーキングだけで10日ほどもかかっただろうか。作業のはげみとしたのは、「塗装のマーキングは、デカールと違って経年変化にずっと強い」であった。
キットの出来はハセガワ1/32の新世代で、油ののった時期のものゆえ、全体形ディテールともに満足のいくものと言える。大型で、パーツが多いぶん、各段階をきちんと工作しないと次のステップに影響が出てしまう。私の場合、外翼との接合部などで若干のパテを使用を余儀なくされた。風防は第2、第3風防の間に隙間が出来るが、これはキットの設計ミスでなかろうかと思う。