　　Home　 >　三菱航空機 MRJ 90(FINE MOLDS 1/200)＞　特集　日本＞2023年4月号

三菱航空機 MRJ 90(FINE MOLDS 1/200)

by 五六式(TYPE-56)

　久々の国産旅客機になったかもしれないMRJ・・・いや，もう，スペースジェットだったっけ・・・を作りました。あぁ，悔しい。

＜実機について＞

　三菱航空機が開発していた小型ジェット旅客機。良好な飛行性能と従来型に比べて燃費がよいことをアピールポイントとしていたが，６度にわたる開発遅延とコロナウィルスの蔓延による航空輸送需要の冷え込みにより2023年に開発中止となった。

＜キットについて＞

　キットは，スナップフィットでほぼ接着なしで形になります。垂直尾翼を左右胴体で挟んで固定するなど他のメーカーのキットと少し違う部品構成になっています。全体的にがっちりと丈夫に仕上がるよう考慮されているのと感じました。

2014年に実機のプロモーションも兼ねて原型機のキットがリリースされ，次いで，2015年にJ AIR版がリリースされました。内容的には，透明部品を廃し，窓の表現はデカールで行うという，近年の旅客機キットのスタンダートな構成を踏襲しているキットてす。　

＜製作＞

　キットは，駐機状態と飛行状態の選択式となっています。で，今回は，開発中止の無念を晴らすために飛行状態で組みます。キットには，駐機状態の時のバランスをとるためのおもりが付属していますが，これは使わずに他のキットを組むときに役立てようと思います。

→

主翼は，上下で貼り合わせですが，翼端付近の部品の厚みが適切でなく，段差ができます。この問題は，スティックヤスリで接着面を削ってやることで簡単に解決します。　

胴体と主翼上面にうっすらとヒケができているのでプラパテを使って消しました。　

無塗装の状態では，主翼や水平尾翼の取り付けがぴったりしていますが，塗装を施すと，塗膜の厚さの分隙間が生じやすくなります。塗装と組み立ての手順を工夫しつつ各部品の合わせを調整するとよいでしょう。　

デカールは，貼りやすく高品質なものです。ただ，コクピット上面の小さな注意書きが模型にフィットせず，あっという間に無くなってしまったのでマスキングテープをガイドにして筆塗りで再現しました。　

＜完成＞

　機首から背部にかけてのラインが美しい機体です。初飛行の際は，飛行性能は良好と報告されていました。B737と同じく，主脚のタイヤがむき出しになったまま飛行します。

もし，予定通りに納入されていたら，去年の旅行の時に乗れたかもしれなかったのに・・・うらめしや・・・。←行きは，エンブラエル190，帰りは，エンブラエル170でした。　

　　Home＞三菱航空機 MRJ 90(FINE MOLDS 1/200)＞　特集　日本＞2023年4月号

プラモデル模型製作特集１

TOTAL PAGE