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特集 日本

NAMC YS-11 PROTOTYPE (ハセガワ 1/144)

by 五六式(TYPE-56)


 日本特集に合わせて,現時点で戦後唯一の実用国産旅客機であるYS-11を作りました。スペースジェットの件は・・・,悔しすぎる・・・涙・・・。

<実機について><キットについて>


 WEBMODELERS 2020年11月号にて紹介済みです。下のリンクよりそちらを参照してください。

https://www.webmodelers.com/202011GorokushikiYS11.html

 デカール替えによって様々なキットが発売されていますが,発売時期によってデカールの品質が異なっているので事前に,使わない機番のデカールなどを使って特性を把握しておく必要があります。 

<製作>
過去に1回このキットを製作しているので,そのときの経験をいかして作業を進めます。問題となるのは,以下の2つの点です。


① 主翼の動翼付近と胴体下面中央にヒケがあるので事前にパテで埋めておきます。

② 主翼とエンジンの取り付けの際に隙間ができるので今回は,エンジンの方にスペーサーを入れて隙間を塞ぎました。


このやり方だと主翼の側の隙間は消えますが,エンジンナセルの方に段差ができてしまい,次にYS11を作るときの大きな課題となりました。

 BEFORE
   AFTER

 ①と②の作業は,ハセガワのYS11全てにおいて必要な作業ですが,これに1週間ほど費やしてしまいます。あと,海上保安庁の機体とか,お別れ記念塗装の機体とか,鬼太郎のマーキングの機体とか,全日空のモヒカン塗装の機体とか,たくさんの在庫があるのに・・・。たくさん在庫をかかえているお前の個人責任じゃなどと言ってくれるな,おっかさん。

③ 今回作ったキットのデカールは,曲面によく馴染んだので前回のようにヘアドライヤーを使う必要はありませんでした。

 機体側面のストライプは,最初に何処にスライドさせるかが肝です。最初に貼ったときは,3箇所切れましたが,反対側を貼るときは,1箇所切れただけで済みました・・・汗・・・。

 主翼上面のラインを再現する14番と15番、17番と18番の指定が左右で入れ替わっていました。しかも,貼り付ける場所も塗装図からはさっぱり分かりません。画像検索でラインの位置を調べてから貼ることをおすすめします。限定版のキットなのでデカールの貼り間違いが許されないのに・・・怒・・・。ハセガワさんに猛省を促します。

 また,これらのラインは,数mm機体の左右方向に長くなっています。対処法としては,どこかで二分割して余分な分だけ重ねて貼るとよいと思います。

<完成>


各翼前縁の黒いライン(防氷ブーツ?)は初飛行時には無かったそうです。


機首のラインは,0系新幹線に似ています。ある意味,両者は兄弟でもあるからでしょうか?機首のアンテナ線の基部は,もう少し斜めについていたのかもしれません。



後ろ姿も良い・・・。



五六式の出身地である高松市の飛行場(林の飛行場と呼ばれていました。)は,旧陸軍の飛行場を転用したもので,戦時には,まだ小学生だった母親が動員をかけられて滑走路を整備したのだそうです。

 その林の飛行場の滑走路は,全長が1200mしかなく,ジェット機の離発着は不可能でした。そこに降りてきたのが,YS11やフォッカー27フレンドシップだったのです。

高松空港は,1989年に旧飛行場の南の山地に移転,もちろん,ジェット機の離発着も可能になりました。



MRJとの共演です。おそらく,五六式が生きているうちに,国産旅客機に乗って旅行することは,できないでしょう・・・涙・・・。


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