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特集 ジェット

航空自衛隊
MITSUBISHI T-2練習機 / F-1支援戦闘機
(フジミ 1/48)

  by nananiya72

 国産初の超音速機で、世界では6番目の超音速機開発となった、記念すべき機体です。
ナチュラルメタルを輝かせて目の前を矢のように飛びぬけていく光景を忘れることができません。
その後、支援戦闘機と言う名の戦闘爆撃機を目指して、世論を騒がすことになる、FST-2改を経て誕生した、F-1支援戦闘機の迷彩姿を見た時の感動も覚えています。


  キットはフジミの1/48で、色々とハードルの高いキットですが、その前に、実機からくる問題が・・
射出座席が、実機通りではただの磔柱のようで、背もたれがなく座席の雰囲気がないのです。
そこで、T-2では、実機どおりパラシュートを背負ったパイロット風につくりました。
F-1では、モノグラムのF-101のシートをF-106のシート風に改造しました・・・実はT-2もF-1もF-106の射出座席と同じものを使っているのです。




  飛行教導隊という飛行隊が発足して、T-2 が採用されましたが、機動の激しさからか、機体破損の事故を何度かおこしていて、この#135も空中分解事故で失われています。
・・・・で、戦闘機であるF-1ではそんな事故は聞きませんので、ものが違う?のでしょうか。




  ごく初期のアグレッサーの塗装で、MiGのシルエットを浮かび上がらせているつもりの塗装です。
下面は当時流行のフェークキャノピーになっています。  機番は#135を#35と東側っぽい数字になっており、ブルーグレーの塗料でメチャクチャに塗りつぶした時代もありますが、おとなし目の塗装です。
T-2はブルーインパルスでも使っていましたので、見る機会は多かったです。
現用のT-4の凡庸なデザインとはちがった、斬新で攻めたデザインの塗装と、鋭さのあるシルエットとスピード感で迫力がありました。




  登場時に驚いた迷彩塗装ですが、それ以後のC-1やRF-4E等次々に迷彩塗装の機種が増えていきましたが、このF-1が画期的な一番手であることは覚えておきましょう。
搭載のエンジンは夏の高温時では扱いにくいとの評がありますが、冬の高高度では快適な機動が楽しかったとか・・・・築城の最後の飛行隊長の談がありました。




  武装は支援戦闘機という名の戦闘爆撃機にふさわしく、500ポンド爆弾8発(ダミー)を搭載している作例になっております。
キット付属の爆弾ではちょっとカタチが違うので、ハセガワのウェポンセットを使っています。


  なおセンターのラックは三菱独自のラックで、フジミのキットにしかありません。
逆に㈱ハセガワのF-1にはこのパーツがありませんので、この形態は出来ません。
どちらも退役してしまいましたが、日本発の超音速機であり戦闘機であるT-2、F-1は永く記憶に残る飛行機です。

 組み立てで難儀なところは、主脚の角度が決まらないこと・・・・・これにホワイトメタルのキットがありましたが、一体なんになるのやら・・・・ 完成してから展示会で㈱ハセガワのキットとの比較が出来ましたが、OKなところまでやれていましたので、よかったです。
キャノピーは全く合わないので、削りました・・・・・ところによっては、セロテープほどの薄さまで削れていますので、これから作られるかたは要注意であります。 
㈱ハセガワがT-2・F-1登場時より25年もキット化していなかったので、フジミのキットを作るしか選択肢がありませんでした。    ㈱ハセガワのT-2・F-1はまだ作ったことがないので、なんとも言えませんが、25年の差があれば色んなところが、どうにかなっていると思いたいです。(笑)
  nananiya72 鏡の中の蜃気楼 


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