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  特集 西欧

 ドボアチン D.520 (ハセガワ1/72)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ハセガワ1/72のドボアチン D.520は1990年代にリリースされたと記憶しています。当時ハセガワはマッキMC.202、MS.406、I-16等の日本では知られざるWWⅡ機キットの開発を始めたところでシン・(レベル)ファイターシリーズの始まりと感激しました。
しかし売れ行きが不振なのか、後続はなく、再販されることも少ないようで残念です。実は今回「西欧」のテーマに沿い、PM社のキットに取り組みましたが、パーツを紛失し頓挫しました。
そこで30年前に夢を見させてくれた「シン・ファイターシリーズ」のドボアチンD.520なら「西欧」の代打に十分と思え、また当時のハセガワの熱量が懐かしいこともあり、10年前の工作物ですが、投稿させて頂くことにしました。



 ドボアチン D.520は第二次世界大戦での、フランス空軍の最良の戦闘機ですが、1940年5月の「フランスの戦い」に間に合わず、この時に配備されたD.520は36機に過ぎませんでした。独仏戦はフランスの敗北で終わり、後継のヴィシーフランス政府は非交戦国になり、一定の軍事力の保有が認められます。そこでヴィシー空軍は戦闘機にD.520を選定し、生産させ、配備しました。識別のために、機首と胴体後部は黄色地に赤帯が塗装され、派手です。
 小学6年の時に入手の「第二次大戦戦闘機」(鶴書房)でD.520を知りましたが、その塗装図がヴィシー空軍の物で、この塗装機を作るのが、人生の目的の一つになった気がします。





  ル・ブルジェにある航空宇宙博物館に、D.520の展示がされていますが、フランス空軍機の塗装で、ヴィシーではありません。
しかしフランス空軍塗装に、黄色地と赤帯を加えたはずなので、参考になります。



  ハセガワのD.520のキットは、シン・ファイターシリーズの中でも、小部品のパーツ化を避けた、組み立てに配慮した好キットだったと思います。赤帯はデカールですが、願っていたように貼り付いてくれて、感激しました。



 10年前の工作を見直すと、スピナにあるモーターカノンの銃口を全く無視していたのに気が付きました。何たる不注意!
 実機ではこのように見えます。



 あと気になったのは、プロペラ先端の警戒帯は赤色ですね。
 こんな大事なことも見落とすとは!やはり写真をボッーと見ているだけではいけませんね。




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