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> 川西航空機紫電一一型乙 (AOSHIMA 1/72)、九州飛行機 震電二三型 (BANDAI 1/72)> 特集 日本海軍機>2024年3月号
J.N.INTERCEPTORS
川西航空機紫電一一型乙 (AOSHIMA 1/72)
九州飛行機 震電二三型 (BANDAI 1/72)
by
五六式(TYPE-56)
日本海軍機特集ということで海軍の局地戦闘機を二種作りました。
とはいうものの,紫電は,2021年3月号に掲載された紫電改と並行して製作していて途中で放置していたものを仕上げたもの,震電は,2023年7月号に掲載された散香マークBの(2機組だったもののうち1機分が未塗装だったもの)塗装替えということで新規製作というわけではありません・・・汗・・・。
<紫電一一型乙について>
零式艦上戦闘機の後継となる戦闘機の開発が停滞していたとき,川西航空機で開発中の水上戦闘機強風を陸上機として改設計する案が浮上した。この陸上機化であるが,主翼は,強風のものをほぼそのまま流用できたが,胴体部分は,エンジンを火星から誉に換装することになり,大幅な改設計が必要となったという。
誉の不調や,中翼機であるため,主脚が長くなり,その引込装置の調整や強度不足に悩まされたこと,米軍戦闘機に対抗するには性能的に不十分だった(射撃時の安定性や高空性能,降下速度は零戦に勝っていたが,格闘戦性能で劣っていた)ことなどにより,紫電を更に改良して低翼機とすることになり,紫電二一型(紫電改)が誕生することとなった。
<キットと製作について>
アオシマの”真大戦機シリーズ”の一つとして1994年に初版が発売されています。その後,デカール替えや内装のアップデートを経て現在も発売中です。
一一型乙は,一一型甲でポッドに装備されていた2門の機関砲を翼内に収納し空気抵抗を低減した改良型です。
製作の手順は,2021年3月号に掲載された紫電改とほぼ同じです。
<紫電一一型乙>
製作中,塗装面を汚してしまい,心が折れて3年ほど放置していたものです。その後,経験値が上がって,当時ほど完成のハードルが高くなくなっていました。
零戦と比べて太くたくましい印象。現場では,これが災いしてグラマンと誤認され,味方に撃墜されることもあったとか・・・。
迫力があって,五六式は,嫌いじゃないです。
層流翼を採用、水平尾翼は,後退角がついていてちょっとジェット機みたいです。
<震電二三型について・・・架空設定です。>
九州飛行機と海軍航空技術廠によって開発された局地戦闘機震電は,1945年8月に初飛行したものの,プロペラのカウンタートルクを相殺しきれないなど,いくつかの不具合が見いだされた。また,米軍機の更なる性能向上も予想され,震電の性能の優位性もごく短期間で失われる恐れがあった。そこで,これらの問題に対処するために三つのプランが提示された。
① 原型機に改修を施し,ひとまず実用機として洗練させる。(一一型)
② 一一型を基礎に,ジェットエンジンを装備させ、高速化を図る。(一二型)
③ 機体に空力的な洗練を施し,更に強力な発動機と二重反転プロペラを装備させる。(二三型)
なお,いずれのプランにおいても,搭乗員の保護のために射出座席を装備することが求められている。
上記の問題については,設計段階ですでに予想済みであったため,原型機と並行して,震電一二型も震電二三型も,完成目前まで組み立てが進行していた。しかし,これらの機体は,進駐してきた米軍に接収されるのを避けるため,終戦当日に,密かに焼却処分されてしまったという。
<キットと製作について>
2023年7月号に掲載されたBANDAIのロストック散香 Mk.Bです。普段製作している飛行機キットとは,設計思想が全く違う面白いキットです。
今回は,塗装変更のみなのでキットと製作については,2023年7月号を参照していただけたらと思います。
<震電二三型>
基本塗装は,濃緑色と明灰白色の境界のぼかしを入れるためにタミヤのアクリルの筆塗り。
日の丸は,アシタのデカールの1/144雷電用のあまりからもらってきました。機体がスリムなため,1/72用だとオーバーサイズになってしまいます。
胴体の日の丸が上に寄っているのは,フィレットと日の丸が重なるのを避けたためです。美しくないですが,悩んだ末の結論です。
アシタのデカールの性能が素晴らしく感激してしまいました。
以前,散香を作ったときから,日本海軍機色に塗ってみようという野望を抱いていました。
過激なチューンを施した震電といった印象です。現在でも,何機か残っていてエアレースで飛んでいるとか・・・あったらいいなぁ・・・。。
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