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特集 日本海軍艦船SHIP

 軽巡洋艦 熊野(タミヤ 1/700)

by 平針みなみ HIRABARI Minami



 先月、護衛艦「くまの」を作ったので、今回は軽巡洋艦「熊野」を作ってみました。
本当は、護衛艦FFMに「すずや」があれば、それにしたかったのですが、「すずや」という名前は使われないでしょうから。なにしろ「鈴谷川」は樺太の川なので。



1971年にスタートした静岡4社のウォーターラインシリーズの第1弾はキットの番号順で、ハセガワが「妙高」、アオシマが「高雄」、タミヤ「鈴谷」が、フジミが「利根」でした。当時は1/72の飛行機ばかり作っていたのですが、1960年代のなかばくらいの小学生時代は、よく艦船のプラモデルを作っていました。それで久しぶりに艦船を作ってみようかと思い、妙高、高雄、利根はメーカーもスケールもまちまちですが作ったことがあり、最上型は作ったことがなかったので、タミヤの鈴谷を作ってみました。たぶん艦船プラモで色を塗ったのはこれが最初だと思います。
今回の「熊野」は、ウォーターラインシリーズの日本艦としては50数年ぶりの2隻目となります。



長らくタミヤの「最上型」は、最上型3番艦「鈴谷」が重巡洋艦、「最上」は航空巡洋艦、そして4番艦「熊野」を軽巡洋艦としてキット化し、リニューアル時もそのままで、2番艦の「三隈」はキット化されてきませんでしたが、晴れて2003年に重巡洋艦としてキット化され4艦揃いました。また軽巡洋艦時代のキットは「熊野」が引き受けていましたが、2015年に軽巡洋艦「最上」もキット化され軽巡洋艦も2艦となりました。先行した最上・三隈に対して、鈴谷・熊野は友鶴事件や第四艦隊事件の教訓を活かして改修され、「鈴谷型」ともいわれるようになっていますので、それぞれのタイプの軽巡洋艦がキット化されたことになります。



砲塔はポリキャップで可動式。砲身は砲塔と一体モールドのため上下動はしません。

艦首の旗竿のパーツは用意されていなかったので真鍮線で作成。艦尾の旗竿も真鍮線で置き換えました。

3番、4番砲塔の上の空中線展張用支柱を真鍮線で作成しようとしたのですが、時間的に間に合いませんでした。最上型各艦で支柱の付け根の位置が異なったりします。

煙突の白帯1本は第7艦隊旗艦を示しています。



キットではボートダビットの根元を甲板に接着するように穴が開いていますが、実際は舷側に付いているのでそのように変更しました。



搭載機の定数は三座水偵1機、複座水偵2機で、キットの時点では三座水偵を九四式水上偵察機、複座水偵は九五式水上偵察機としています。プロペラは用意されていません。手元のエッチングパーツには適当なものがなかったので省略しました。
塗装はシルバーに尾翼はレッド。九五式水上偵察機のエンジンカウリングはブラック。上翼上面、下翼下面、胴体側面、垂直尾翼に「クマノ-1」等と記入されていたと思いますがデカールの用意はありません。
九五式水上偵察機の1機はカタパルト上に、もう1機は待機状態。九四式水上偵察機の置き場所に困ったので搭載しないことにしました。



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