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特集 日本陸軍機、民間機

二式単戦 鍾馗 Ⅱ型丙 (ハセガワ 1/32)

  by E.H.NOBU


「ハセガワ 1/32 二式単戦 鍾馗 Ⅱ型丙」


皆様こんにちは E.H.NOBUです♪
今回はWebmodelers 3月号の第1特集”日本陸軍機”用に
「ハセガワ1/32 二式単戦 鍾馗 Ⅱ型丙」を作ります。


初版は2009年ですので発売からすでに15年経ちました。
素性の良いキットなので今回はひと手間かけて
図面や画像を参考に機体全面にリベットを打つことにします。
使う道具は前作のマルヨンでも使ったコレです↓


ピッチが0.30~1.50mmまであります。
中国のサイトAlliExpressで全種購入致しました。
マルヨンでは0.55~1.50mmを使いましたが
今回は0.75~1.0mmを使います。
専用ホルダーもありますが
私はオルファナイフのホルダーを使っています。
このリベットローラーの良い点は
ネジの締め付け加減で転がり具合を自分好みに調整出来ることです。
中華製ですが作りもしっかりしています。
今迄色々使いましたがコレが一番使いやすいです。
ただし他のリベットローラー同様
そのままではリベットが〇ではなくキズだけですので
タミヤの超硬ニードルなどで丸くする必要があります。
流石に無数のリベットをニードルホルダーで押す作業は
腱鞘炎になるかと思う程に疲れますので
私は超硬ニードルをこのMrホビーのリベットマーキングに付けてクルクルとやっています。




全てのリベットを打ち終えたらコックピットの製作からです。
今回はビーバーコーポレーションから出ている
こちらのエッチングパーツを使います↓


このエッチングパーツのおかげで簡単に精密なコックピットが出来ました↓








ファウラーフラップは駐機状態で下がっている写真を見たことがないのですが
模型的に目立つ部分なので下がった状態にします。
ドリルで肉抜き穴をあけて筒抜け防止に裏側からプラ板をあてがっておきました↓


次はエンジンを作ります。
今回点火コードには0.3mmの糸ハンダを使ってみました↓


シリンダーには0.5mmの穴をあけ
配線用リングには0.75mmの穴をあけておきます。
1.0Φの真鍮パイプを0.75mmのドリルで穴を広げてから1mmに切断し
そこに二つ折りにし松葉状にした糸ハンダを差し込んで配線用リングへ接着します。
実機写真を参考に配線して出来上がりです↓


胴体に主翼と水平尾翼を接着し
士の字となったところで全体にサフェーサーを吹きます↓


垂直尾翼と胴体の繋がる部分に
キットでは肩が張ってくっきりと線ができていますが
実機の写真を見るとココはなだらかに繋がっており
このような段差はありませんので瞬間接着剤を盛って
なだらかに繋がるように事前に修正しておきました↓


キットではエレベーター下面とエルロン下面にちゃんと
ドレンホールのモールドがあるのですが
何故か右翼のエルロン下面にはありませんので
ニードルを押しつけて再現しておきます↓


キャノピーは開いた状態にするので
実機写真を参考にキャノピー可動用レールを追加し
引き込み式ステップの取り付け用に0.3mmの穴を開けておきます↓


銀塗装の前に主脚収納庫を青竹色に
日の丸と垂直尾翼の一部を赤色に塗装しておきます↓




日の丸と脚収納庫をマスキングして先に機体全体をシルバーに塗装したら
次は垂直尾翼の戦隊マークと機番です。
いつものようにデカールをスキャンして
パソコンに取り込みシルエットスタジオにて
データ化してカッティングマシンでマスキングシートを切り出します。


吹き付け塗装後全てのマスキングを剥がします。
塗装で生じたマスキング境目のささくれた部分は
キムワイプで乾拭きして落としておきます。
これで貼るデカールは撃墜マークと注意書きだけです。


プロペラは銘板、警戒線とも
カッティングマシンでマスキングシート作って吹き付けました↓


主脚にはブレーキラインを這わせて
ホイールには実機の写真を見ると
現用機にあるようなシールがあるように見えるので
ハセガワの赤色フィニッシュシートを切って貼っておきます。
引き込みリンク機構のステーは切り取って洋白線に替えてあります↓


主翼のホ103機銃はピンバイスで冷却孔をハッキリさせてあります。
脚位置指示棒は真鍮線で基部を塗り残すようにシルバーに塗っておきます。
製造番号2024は洒落です↓


キットは航法灯のすげ替えが出来るように
クリアーパーツが用意されているのですが
それは使わずに垂直尾翼の航法灯のみ
クリアレジンに置き換えました↓


引き込み式の手掛け(ステップ)は
0.75mmx0.75mmのプラ角棒に
ピンバイスで肉抜き穴を開けたものです↓

     
 
アンテナ線の碍子はいつものクリアレジンです。
照準リングやキャノピーのハンドル等は前出のエッチングパーツ
投影ガラスはキットのパーツを切り取って
透明プラ板に置き換えています↓


     

これで1/32鍾馗の完成です。
どうぞご笑覧ください。














最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m


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