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 (Photo) 九五式装甲軌道車

by  コルディッツ
博物館実機写真
 九五式装甲機動車(略称ソキ)は、1935年に旧陸軍の採用した鉄道用装甲車です。軌道走行用の2軸4輪の鉄輪と、軌道以外にも走行可能なように履帯も備えた工兵科の車輌として、東京瓦斯電気工業が開発しました。
※ 本稿は「乗り物ニュース 2018年12月17日 月刊PANZER編集部」
とWikipedeiaを参照しました。

   九五式装甲軌道車
 中国人民革命軍事博物館(北京)にて    2019年4月撮影 


   東京瓦斯電気工業と三菱重工業で合計121輌が生産され、現存車
は中国に1輌、ロシアに1輌、アメリカに1輌の3輌だけです。 


   履帯の奥に鉄道用の鉄輪がある筈ですが、よく見えません。
 鉄道を走行する時は履帯を吊し上げ、路上走行時は鉄輪を上に
収容します。この操作が車内から可能で、鉄道の軌道からの離脱
に1分間、軌道に戻る時は車外誘導が付いて3分間との事で、流石
工兵科の扱う車輌は違うと感嘆します。 


  前面装甲は8mmなので、小銃弾に耐える程度の軽装甲です。
 乗員は6名。砲塔はあるも固定武装はありません。必要時に
乗員が武装を持ち込みます。これは戦車を所管する歩兵科から
固有武装に対してクレームがあったためと資料にありました。 




   軌道上は鉄輪で72km/hで走行し、軌道を外れ履帯で整地で走行
すると30km/h、不整地での走行は20km/hです。 




   中国に展開する鉄道第1連隊、第2連隊、第5連隊、第6連隊に
配属されたほか、ビルマにも2個大隊が派遣されています。 



   レール幅が狭軌(1,067mm )でも標準軌(1,435mm)でも、広軌
(1,542mm)でも運用できるように、車輪の幅を変えられます。 



  展示車両は1949年1月に人民解放軍が天津を解放した時に、
国民党軍から捕獲した物のようです。砲塔には人民解放軍の
マークが記入されています。   






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