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特集 日本海軍機

  一式陸攻 箱絵の再現(タミヤ 1/48)

  by アールツーMt.



1.購入動機
 購入動機は店頭で箱絵を見て気に入ってしまったからです。
全体的なグリーン基調の雰囲気と機体の迷彩、操縦士の表情まで見えそうな細かな描写が気に入りました。



2.組立
 ほとんどマニュアル通りですが、飛行中の状態を再現したいと思い、主脚の車輪は格納状態としました。
また、操縦士のフィギュアは手を膝の上に置いた状態で作られており、飛行中であれば操縦桿を握っているはずですので、手と足の間に切れ目を入れて手だけ引き剥がすというかなり荒療治な改造をしました。



3.マスキング
 本キット製作において、一番難儀であったのが、風防のマスキングです。
マスキングテープを窓枠に合わせて根気よく切り貼りしました。
機銃座がある球面部はコンパスカッターを購入して様々な扇型を作り重ね貼りをしました。







この時点でトラブルが発生。接着してあったはずの操縦士が外れて機体内部で転がり、カラカラと音をたてていたのです。
風防は機体にがっちり接着したので今更外すのはNG.大問題かと思われたのですが、幸い風防上部を取り外すことができ、ピンセットや棒を駆使して再び操縦席に座らせることができました。



4.塗装
機体の塗り分けは、細く切ったマスキングテープで境界面を形成し、翼面等広い部分はチラシも利用して覆った上でスプレーしました。



5.マスキング剥がし
 迷彩の塗装、デカール貼りと半つやクリアによるオーバーコートを終了して、いよいよマスキングテープをはがします。



 出来上がりはよくできたと思います。苦労した甲斐があったと、思ったのもつかの間、大失態が発覚。
 操縦席前部の未塗装部分が外部から丸見えになっていました。この部分は風防を機体に接着するとき
「どうせ風防も塗装するので覆われて外から見えなくなるだろう」とたかをくくっていたのですがプラスチックの地肌がしっかり見えてしまいましたが、今更どうしようもありません。





6.完成後の扱い
 完成した機体は非常に大きく扱いに困ってしまいました。15.6インチのノートPCを遙かにしのぐ大きさです。このような大きな機体を収納する入れ物は我が家にはありません。
(ノートPCの上に載せている理由は、機体下部にアンテナ状の突起物があるため、車輪格納状態では平らな面に直置きできないためです)
完成した機体をかっこいい箱絵と見比べながらなんとかディスプレイができないかと思案しました。





7.箱絵の再現
苦闘の末、最終的には本キット専用のディスプレイケースを自作しました。
ベースは、60cm×45cmのベニヤ板を2枚並べて60cm×90cmとしてあります。
海面は、100鈞で購入したプラ粘土で波の凹凸や水柱を表現し、塗装後木工用ボンドで覆って水濡れ感を出しています。
機体を支えるのはφ6mmの透明アクリル丸棒です。φ2.9mmの下穴をあけ、ベニヤ板裏から3mmネジで固定しました。水柱っぽくてあまり違和感はないのではないでしょうか。
投下途中の魚雷は0.5mmのピアノ線2本を貫通させて支えています。(2本の線が平行でなければ任意の位置で止められます)
大きさの比較のために護衛機のていで零戦の21型を同居させました。



どちらもプロペラが回転している感じを出すため、1mm厚の透明PBTをコンパスカッターで丸く切ってプロペラを両側から挟んでいます。



背景の板(30cm×60cm)には、箱絵と同じくプリンスオブウェールズと覚しき被弾した戦艦を描きました。



最後に2mm厚の透明PBT板でふたを作りました。
PBTの辺の接着はクリアボンドで行いましたが、意外としっかりくっつきました。
ふたのずれ防止のため手前にも低めのベニヤ板を立て、左右端にはアクリルの丸棒を2本ずつ立てて完成しました。




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