Home  > アンサルドベビー(1/32フルスクラッチ紙模型)<フルスクラッチビルド&ソリッドモデル<2024年3月号

フルスクラッチビルド & ソリッドモデルの製作

アンサルドベビー(1/32フルスクラッチ紙模型)

  by TOSHI

 1930年代までの古いヒコーキの模型を厚手のコピー用紙を主な材料に作っています。
今年のテーマである「水上機、飛行艇」の第二弾はWW1のイタリア機「アンサルドベビー」です。もとはイギリスの「ソッピースベビー」のイタリア版です。


オリジナルのソッピースベビーとはカウリングの形状が大きく変わっており、同じアンサルドベビーでもバリエーションがありますが、今回は大きな穴の開いたタイプを選択しました。
主フロートが小さいのか模型は尻もちをつきますが、実機も係留時は尾部のフロートが水面に浮かんだ状態です。


これまでと部品の構成を変えて組み立てやすさを追求しました。下翼を左右一体で作ることで左右のバランスがとりやすく胴体への固定が確実になります。紙巻きしたステンレス針金のフロート支柱や翼支柱を胴体側板に予め取り付けることで組み立て易くなります。


胴体後半部を箱組みして、左右一体化した下翼を付けてから胴体側板を取り付けます。


ル・ローヌ9気筒エンジンはそのまま縮小するとカウリング内面と干渉する恐れがあるので僅かに径を小さく作っています。


張線はプラモデルでは定番のリング埋め込み方式を採用しました。張線はボンドで固めた木綿糸を使っています。
紙模型では穴貫通や支柱に縛り付ける方式をとっていたのですが、プラスチックとは異なり取り付け部の強度が不足しがちでした。上翼を乗せる前に始点の張線固定済みのリングを付けることで組み立てが容易になります。


実機同様に張線によって全体の剛性がアップします。ターンバックルの表現は少し太すぎますね。もう少し細く仕上げる手法が今後の課題です。


実機写真を参考にドーリーを作りました。




大きな穴を開けたカウリングが目を引きます。




エンジン本体がプロペラと同軸で回転するロータリーエンジンですので模型も軽く回転するよう仕上げました。


飛行艇の「マッキM.5」と水上機の「アンサルドベビー」が完成しました。次作は飛行艇の「マッキM.33」を予定しています。



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