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誌上個展

イギリス初期ジェット機シリーズ その12

  by Nobunaga

1、デ・ハヴィランド シーヴィクセンFAW.2(サイバーホビー1/72)


数々の不幸を乗り越え艦上戦闘機として採用されるももはやそれまで。

 元々、デ・ハビランドが第二次世界大戦終了直後に開発された戦闘機バンパイアの発展型であるベノムの主翼形状を直線翼から後退翼に変更し、全天候能力を付与した機体として空軍の発注で開発が開始された。
 機体の特徴として、胴体が二分されている双胴型であり、操縦席は機体の中心軸から、やや左にずれた位置に据えられていた。これは、全天候能力の要であるレーダーを操作するレーダー手の座席空間を確保するための配置であった。
 この機体は「雌狐」を意味するビクセンと命名され1951年に初飛行し、空軍が配備することを決定した。ところが翌年、ファーンボロー国際航空ショーでデモ飛行中のビクセンが空中分解を起こし、墜落。観覧していた民間人を含む29人の犠牲者を出す大惨事(ファーンボロー航空ショー墜落事故)を引き起こし、空軍は契約をキャンセル、ビクセンの不採用を決定し、代わりにグロスター社が開発したジャベリンを採用した。
 しかし、海軍がビクセンに興味を示し、航空母艦で使用する艦上戦闘機として導入することに決めた。当初は同じ海軍機である艦上攻撃機のバッカニアと同様に本機も海賊を表すパイレートにする予定だったが、空軍に採用される予定だったビクセンに則りシービクセンと命名され、艦上で運用するための改良を加えられた。
*ウイキペディアから引用させていただきました。

 サイバーホビーのキットは1/72でありながら1/48なみの精密さです。手を加える余地はありません。とは言えそのまま作るのもなんだかとキャノピーを開けたりレーダー手席の天窓を開けてみました。また、主翼を折りたたんだ状態にして変化をつけました。折りたたみ部分の彫刻は十分で蝶番のパーツもピタッと合います。これだけでは固定には頼りないので真鍮線で補強してさらに裏打ちもしました。下面の白はMr.カラーの311番を使用しました。



キャノピーとレーダーオペレーター席の天窓を開けました。また、背中の歩行禁止の✖️デカールは一つでも貼り忘れると格好がつかないので慎重に貼って、そのままだと背中が真っ赤になるのでクリアに331を少し混ぜて吹いて赤みを抑えました。



主翼折りたたみ部分のパーツは優れものでそのまま使いましたが強度に不安があるので真鍮線をU字にして差し込み補強しました。加えて主翼表面にプラペーパーを細く切って裏打ちしました。



FAW.2では燃料タンクを増設するのにブームの上から被せると言ういかにもイギリス的なやり方で解決しました。キットでもブーム被せる方式ですがプラの厚みで段差ができていかにも取って付けな感じなので可能な限りカンナがけで段差をなくしました。


AAMミサイルのレッドトップの先端は透明プラを差し込み、赤外線感知装置に見えるようにしました。

*参考資料:文林堂世界の傑作機No.177「デ・ハヴィランドシーヴィクセン」、酣燈社 別冊航空情報「英国ジェット軍用機」、EROPLANE COLLECTORS ARCHIVE「Early Jet Fighters」のほかインターネットによる実機写真等

2、スーパーマリン シミターF.1(エクストラキット1/72)


 何たって核爆弾も積めるんだぞ!抗う奴は三日月刀でバッサリだ!

 開発は第二次世界大戦終了直後、1945年にイギリス海軍の要求で開始された。当時のジェット機は試行錯誤の段階に在り、シミターも機体を軽量化するため降着装置を装備せず胴体着陸を行う事も計画案に盛り込まれたが、計画を煮詰める際にこの要求は却下された。やがて、ドイツから後退翼の研究データが持ち出されるとシミターにも後退翼が採用されエリアルールを採用した機体は独特のくびれを持っていた。シミターは戦闘機、攻撃機、戦術偵察機として使用できる様に設計された多用途艦上機であった。その後、1951年に初飛行し、1958年にはホーカー シーホークと交代する形で部隊配備が開始された。
 シミターは核兵器搭載能力を有する初のイギリス海軍の近代的艦載機であったが、開発が順調に進んでいたブラックバーン社のブラックバーン バッカニアが部隊配備されるまでの繋ぎ役とされてしまったため、生産数は76機にとどまった。しかし、バッカニアが甲板が狭いイギリスの航空母艦から兵装を搭載した状態で燃料を満載すると発艦が出来ず、燃料を半載にして発艦しなければならなかったため、発艦後、燃料ポッドを搭載したシミターがバッカニアに空中給油を行わなければならず、シミターは1966年まで現役で任務をこなしていた。
シミターの開発を最後にスーパーマリン社はヴィッカース社に吸収合併された。
*ウイキペディアから引用させていただきました。

この簡易インジェクションのキットは16年ほど前の製品で、作るのにかなりな忍耐を要します。しかし手を入れれば自分なりの精密さが出て来ます。写真などを見ながらじっくり作るのが基本です。キットは下面の点検パネル等の溝が浅くてペーパーをかけると消えてしまいそうです。下面の塗装は白なのでしっかり筋彫りをして薄く溶いたエナメルの茶を流し込みます。図面を見ながら再現しました。なお、下面の白はMr.カラーの311番を使用しました。


増槽タンクのパイロンが大きすぎるような気がします。30ミリアデン砲の機銃口を開けました。スジ彫りはもう少し丁寧に処理をすれば良かったと反省してます。


デカールの白は少し透けるものの良質でフィルムも薄く吸着も良いです。


エリアルールを採用した胴体と下半角の付いた主翼と水平尾翼はスタイル的には美しいです。


ジェット噴出口の銀の補強板?は筆塗りで何度も重ね塗りをしたので汚くなってしまいました。

*参考資料:文林堂世界の傑作機No.177「デ・ハヴィランドシーヴィクセン」、酣燈社 別冊航空情報「英国ジェット軍用機」、EROPLANE COLLECTORS ARCHIVE「Early Jet Fighters」のほかインターネットによる実機写真、作例等


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