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特集 艦載機

 ナイト・ヘルキャット(ハセガワ 1/72 F6F-5E、F6F-5N)

by 平針みなみ HIRABARI Minami



 「艦載機」という言葉から思い浮かぶのは「グラマン」です。私の親や祖父母の世代では、本人あるいは身近な人が、艦載機から機銃掃射されたという経験を持つ方が多かったのではないでしょうか。それによって亡くなった方々の慰霊碑なども各地にあります。私の通っていた小学校の校長先生も、機銃掃射の破片かなにかで視神経をやられ、片方の眼が不自由でした。私の出身地の駅舎や橋などに、いまでも機銃掃射の跡などが残っています。
グラマンに機銃掃射された方の体験談などに、「銀ピカで尖った戦闘機」だったという証言があったりします。当時の新聞などでP-51のことも報道されていたようですが、「グラマン」が艦載機や機銃掃射の代名詞となっていたようです。

 これまで各社のF6Fを買ってはいたのですが、塗装してデカールを貼って、というところまでいったものはなく、今回エデュアルドの1/72キットでも作ろうかと思っていたところ、ハセガワの古い1/72の作りかけがでてきましたので、こちらを完成させることにしました。このキットは、1980年頃に発売されたF6F-3とF6F-5のコンパチキットで、当時かなり評価が高かったもので、今でも箱換えデカール換えのキットが入手可能です。ナイト・ヘルキャットのキットは、1993年頃にF6F-5EとF6F-5Nがそれぞれ出されたようです。

 さて、作りかけのF6F-5の3機は、20mm機関砲を取り付けるように主翼前縁の機銃の部分を加工してあり、右主翼下面に穴を開けてあった1機はAN/APS-4レーダー搭載のF6F-5E、ほかの2機は右主翼前縁にAN/APS-6レーダーを搭載したF6F-5Nにするつもりで、パネルライン等もF6F-5のものに加工していました。
 ハセガワのキットは、F6F-3がベースとなっているので、F6F-5とするには不要な凸のパネルラインを削り落としたり、あるいは不足するものを彫り足したり、カウリング下側の開状態のカウルフラップもいらないので周囲と面一になるように削り落としたりするなどの加工が必要です。また、主翼下面にロケット弾架をプラ板(実際は余剰パーツのハセガワ1/48Bf109Eの爆弾のフィン)の細切りを各機12枚ずつ接着して再現しています。

 キットのプロペラは、エンジン先端の乳首のような突起にプロペラ中心の穴を差し込む仕様になっていて脱落が心配なので、エンジン先端の突起を切除し、そこに穴を開け、プロペラの軸を通すように加工しました。

 塗装とマーキングをどうしようかと、手持ちの別売りデカールなどを探してみたのですが、F6Fのものはほとんどなし。F6F-5E、F6F-5Nともキットのデカールを使いました。
 全体の塗装は、Mr.カラーのC365グロスシーブルーFS15042にC326ブルーFS15044を適当に混ぜて塗ってみました。

  F6F-5E VF(N)-33 空母サンガモン搭載機




  F6F-5N VMF(N)-511 空母ブロックアイランド搭載機




  F6F-5N VC-3 所属機 1959年12月




VC-3は朝鮮戦争のときのボーデロン大尉機などのF4U-5Nが有名ですね。 


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