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特集 艦載機

 Hughes 500MD ASW (Hasegawa 1/48)

by 翔バナイカイ 大山 盛幹



 今月のテーマは「艦載機」ということで、Hughes 500MD ASWを紹介したいと思います。Hughes 500MD ASWが「艦載機か」との声も聞こえてきそうですが、台湾海軍では、ギアリング級駆逐艦やノックス級フリゲートで、艦載対潜ヘリコプターとして使用されていますので「よし」としましょう。
Hasegawa のキットは1982年に発売され、カリフォルニア・ハイウェイ・バトーロール機、ディフェンダー、陸上自衛隊、ASW型、民間型等の多くのバリエーションが展開されていました。1/48のH-6のキットとしては、各タイプがTamiya、 Fujimi、Academy、AFV Clubからも発売されていますが、現在でもHasegawaの陸上自衛隊型(これもいくつかのバリエーションがあります)が入手容易なキットです。



  Hughes500は、アメリカのHughes・Helicopters社が開発したCessna O-1 Bird DogやBell OH-13等の観測機の後継機となる軽観測ヘリコプター(LOH)計画に応じて計画された小型ヘリコプターで、1965年からOH-6として量産が開始されています。アメリカ軍における愛称は「Cayuse(カイユース)」、機体形状から「Flying Egg(空飛ぶ卵)」、開発計画名LOHをもじった「Loach(ドジョウ)」の別名でも呼ばれています。
量産型としては、最初の量産型4翅のメインローターとV字形の水平安定板のOH-6A、メインローターを5翅とし、水平安定板をT字形にしたOH-6D、OH-6Dを特殊戦用としたMH-6H/J/Mや対地攻撃用にしたAH-6J/M等が挙げられます。また、テイルローターに代えてノーターを装備した機体も作られました。そして、McDonnell Douglas社にHughesが買収されて以降は、500MDと改称されました。ASW型は、500MDの軍用型のディフェンダーに対潜哨戒レーダーやMAD(磁気探知器)等を搭載した対潜・海上捜索型で、機体下にMk44/46魚雷とスモークマーカーを各1基、あるいはMk44/46魚雷2基を搭載可能です。ASW型は、台湾海軍、スペイン海軍で採用されています。



 さて、今回製作したキットは、2010年の北九州銀翼会作品展で行われていたホビーボックス小倉店のガラクタ市で216円で買い求めたものです。現在、流通している陸上自衛隊OH-6Dのキットと異なり、透明部品はスモークのものがセットされていました。発売時期から、スジボリは凸モールドでしたが、小さな機体でもあり、スジボリを彫りなおしても効果が薄いと考え、キットのままとしました。足長スキッドや特徴的なレドームをはじめとしたASW型の基本的なパーツは含まれていますので、インストラクション通りに工作を進めていけば、1/48と言えども手のひらに乗るかわいい500MDASWが完成します。台湾海軍の500MD ASWは、時期や機体によっては、通常型のスキッドだったり、機首下面のバルジがなかったりしますので、作る機体によっては注意が必要です。



  追加工作は次の通りです。
① 胴体下面の魚雷ラックは3パーツで構成されていますが、中央に付くパーツ№E3は胴体パーツへのダボの部分を除き使用しません。魚雷ラックの胴体への左右の付け根には係留用の輪環がありますので、真鍮線でリングを作って取り付けています。



② 魚雷ラックの中央部は、プラ板、プラ棒を使用してそれらしく工作します。魚雷ラック後方にも係留用の輪環がありますので、真鍮線でリングを作って取り付けています。AFV Clubのキットには、この部分のエッチングパーツパーツが含まれています。



③ 魚雷パーツは、尾部が円盤状になっており実感を損ねていますので、この部分を切り取り、プラ板で十文字のフィンとフィンの周囲の円筒部分を工作しました。完成後、翔バナイカイ会員のT氏からは、「このキットの魚雷パーツは外形がおかしい。正確を期するなら、Hasegawa 1/48 SH-3の魚雷パーツを使用するのがよい。」とのアドバイスがあり、そのパーツもいただけましたが、作例の魚雷は、前述の追加工作を行いましたがオリジナルのパーツを使用しています。

④ スキッドは、通常タイプを使用し、1.8㎜のプラ棒で、35㎜延長しました。

⑤ また、スキッドには緊急用フロートが装着されていますので、3.0㎜のプラ棒でそれらしく工作しました。 

⑥ MADの傘状のパーツ№E17の穴はへこんだ状態でモールドされていますので、ドリルで開口します。

⑦ MAD懸架架の上部に付く支柱は前方のものしかパーツにありませんので、後方の支柱を真鍮線で追加します。 

⑧ 機首左舷にMAD確認用のバックミラーがありますので、真鍮線、プラ板を利用して工作しました。ミラー部分は、Hasegawaのミラーフイニッシュを貼っています。 


⑨ 左舷操縦席横には、消火器が装備されており、赤で目立ちますので、ランナー利用の消火器を取り付けました。 



⑩ メインローター基部は、単純に穴に差し込むようになっているだけですので、プラパイプ、プラ板でそれらしく工作しました。



  塗装は、台湾海軍所属機で全面ブルーです。インストラクションの色指定は、Mr.カラーと並んでモデルカラーも指定されていて時代を感じます。さて、このブルーですが、Mr.カラー№65インディブルーと№5ブルーの混色が指定されていましたがMr.カラー№326サンダーバーズカラーを使用しました。



  まとまった資料としては、洋書しかなく、Schiffer社「Loach! The Story of the H-6/Model500 Helicopter (2005年)」、WWP「OH-6 Cayuse in detail (2002年)」を参考にしました。和書では航空ファン等の雑誌各号に丹念に探してみると500MDの写真が掲載されていますが、古い本で恐縮ですが酣燈社「航空情報別冊 ヘリコプターのすべて (1979年)」に3頁にわたってHughes 500MD の写真が掲載されており、28頁には500MD ASWの1頁大の写真があります。


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