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特集 温故知新 

Me163 B & He100 D (Lindberg 1/72)

by  コルディッツ



 今から半世紀前の高校生時代、私はリンドバーグのキット集めに夢中でした。当時、第二次世界大戦時のドイツ空軍機のプラモ化は、Bf109やFw190などの有名機に偏り、ワクワクするMe163等のプラモはリンドバーグの製品しかなかったからです。その頃、私が所属した非公認サークル「A高校プラモ同好会」会員が聖典にしていた「航空情報プラモガイド 1971年秋季号」は、第二次大戦の独、伊、仏の軍用機プラモを紹介しています。その中でドイツ軍機は28種類あり(別欄のFi103とFw190に含んだTa152も計上)、うち16種類をエアフィックスはプラモ化して首席ですが、次席はリンドバーグで14種類、以下フロッグ8種類、レベル7種類、モノグラム5種類と続き、リンドバーグの多さに目が眩みます。しかも リンドバーグは世界唯一のDo335、He100、He162、Me163(但し72では)、Ar234と魅惑の機体のプラモ化なので、思春期の若者のリンドバーグ熱を抑えることはできませんでした。
 けれどそのキットは、本Web Modelersの2020年6月号から11月号までガイドブックが掲載されていますので、ご一読頂けると幸いですが、酷評の嵐です。賞賛は48のMe262だけで、他は「買うな」と解読すべき記述です。しかし禁止されれば、される程、集めたくなるのがモデラーの性。しかもドイツ空軍機ファンを自覚してしまった以上、リンドバーグ収集は絶対的な責務でした。
 幸いにも私は受験勉強時間に、航空情報誌に掲載された「森と湖と空」に嵌まり、フィンランド空軍ファンに転じて、ドイツ機から離脱出来ましたが、それでも高校時代にMe163とHe162を複数購入し、知人からAr234とDo335の作りかけを入手していました。
 今回のテーマ「温故知新」で、すぐ思い浮かべたのは高校時代のリンドバーグ・フィーバーでした。不出来のキットと分かっているのに、止めがたい渇望感。多種のドイツ軍機をプラモ化したリンドバーグの思惑は知る由もありませんが、私を含め、極東の多くのモデラーの心を奪ったのではないでしょうか。そんな郷愁を胸に、積みプラの山から当時購入したMe163と、いつの間にか購入していたドイツレベル版He100を見つけたのです。



 ガイドブックにはリンドバークの特徴は「部品点数が極端に少なくて、ポテっと肉の厚い部品で構成されている。全体的に切れ味が鈍く、シュープさがない半面、バリやまくれが少なくて、組み上げるとガッチリしているので、初心者や改造のべースに向いている」とあります。Me163もHe100もその通りのキットでした。
なので気楽に愉しく作ることを第一としました。




 実機の機首はもう一段突き出し、ファンが付いているのですが、キットは丸っきり無視です。30mm機関砲の銃口は開けましたが、リンドバーグですし、他社のキットも出回っているので、追加はパスしました。(写真は英空軍博物館コスフォードにて撮影)


 Me163の後にHe100を取り組みましたが、リンドバークのキットなので、貧弱な主脚を付けるより、手に持ち飛行シーンをさせた方が愉しいと気づき、主脚と尾輪は格納して、もう遊びました。
アンテナ柱やピトー管等の追加は省き、横着を決め込みました。
飛行シーンでアンテナ等は外れて行方不明事件が多くなりますし、第一リンドバーグですからね。


 Me163のデカールは使い物にならず、アカデミー72を流用し、He100は同梱包の1984年製造のデカールが、なんと使えました!
流石ドイツレベル! どちらも用意していないスワスティカは、小さい物でないと、垂直尾翼がみっともないので、ハセガワ72の旧版Bf109Eのデカールから流用しました。
 Me163とHe100のコクピット後部の側方窓は筋彫りだけなので、ガイドブックは穴を開け、透明プラ板を嵌めるように奨励し、ドイツレベルの組立説明書はシルバー塗装を指示しています。が、 RLM02グレイを塗るだけにしました。リンドバーグですし、キャンベラの戦争記念館展示のMe163は、写真のようにグレイにしか見えなかったもので。 



 半世紀が過ぎた今、リンドバーグの誇る14種類のドイツ空軍機のうち、12種類が国産キットで対応できるようになっています。
まだHe100とDo17の国産プラモは無いと思いますが、海外キットでの対応は可能なので、敢えてリンドバーグを収集する意味は無くなりました。しかし「気軽に作れるプラモ」としての意味はまだまだ必要な気がします。
 これにて高校時代のリンドバーグ・フィーバーを記録し、更に積みプラ2コを成仏達成! 多謝多謝です。   



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