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(Photo) Sherman DD & Flail

by  コルディッツ
博物館実機写真

 1944年6月6日、連合国軍はノルマンディ海岸に上陸作戦を敢行し、5カ所の上陸地点で、英軍の開発したシャーマンDD戦車がお披露目をしました。DDはDouble Drive(二重走行)の省略で、 シャーマンの車体体に、防水加工した折りたたみ式のキャンパス地のスクリーンとゴムのスカートを巻いて浮力を確保し、エンジンに駆動力抽出装置を取付けて2基のスクリューを回し、時速7kmで航海するという、アイデアに富む特殊戦闘車両でした。なおDDをDuplex Drive とする資料もあります。

※ 本稿は博物館の標示と「D-Day 史上最大の作戦の記録」
(原書房 2004年11月出版)を参照しました。

 Sherman DD
 戦車博物館(ボービントン)にて      1996年4月撮影


 Sherman DD (Model)
 帝国戦争博物館(ロンドン)にて      2016年4月撮影


 たぶんタミヤ1/35の改造と記憶していますが、大きさ等を証明する記録を採っていなかったので、正確には分かりません。2024年4月に再訪しましたが、展示自体が見当たらず残念です。


 Sherman DD
 戦車博物館(ボービントン)にて      2019年8月撮影  


 切り欠いた覗き窓から


「オマハ」海岸沖5kmの地点で戦車上陸用舟艇(LCT)から、米第 741戦車大隊のシャーマンDD29輌が発進するも、うち27輌沈没の大惨事から、私はDD戦車は失敗昨と思い込んでいました。
 しかし他の海岸では成功していて、オマハでも第741戦車大隊の残り3輌と第743戦車大隊の32輌中28輌は、直接海岸に上陸させる対応で戦闘に参加しているので、失敗例ではなかったようです。  


オマハ海岸での沈没の事故原因は、波に弱い車体側面を、波側に向ける進路を選択したため、側面のキャンバス地のスクリーンが波によって破壊されたためと資料にありました。


   映画「一番長い日」でフランス人コマンド部隊が、小港ウィストルアムのカジノ(ドイツ軍地区司令部)攻略時に、シャーマンDDが登場しますが、史実通りのようです。ヘリコプターによる撮影と思いますが、カジノに向けてコマンド部隊員が各所から湧き出るように出現し、疾走するシーンは秀逸でした。

Sherman Flail
 戦車博物館(ボービントン)にて      2019年8月撮影  




別名シャーマン・クラブ(蟹)地雷処理戦車。
 本車両もノルマンディ上陸作戦で活躍した、英軍の開発した
特殊戦闘車両です。車体前部に何本もの錘をつけた鎖を装着した
回転ドラムを取付け、地面を叩きながら時速25kmで走行し、地雷
を爆破させます。外見からCrab(蟹)、地面を叩くことからFlail
(殻ざおで打つ)と呼ばれます。なお保健センター等からの通知
に書かれているフレイルは、Frail(虚弱)なのでご注意を。  




英軍の担当する上陸海岸の一つ「ソード」海岸では、フレイル
が回転ドラムの鎖を振り回して、ドイツ軍の砲台を粉々にしたと
いう記事を見ました。振り回す相手は地雷だけではないようです。



 Sherman Flail (Model)
 帝国戦争博物館(ロンドン)にて      2016年4月撮影
 本模型も再訪時には展示がなくなっていて、詳細は不明です。




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