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ダグラスF4D スカイレイ(エアフィックス 1/72)

by 小山新一



(実機について)
 前号掲載の拙作はSBDドーントレス(モノグラム 1/48)であった。レシプロ大戦機から、気分転換で今度はジェット機か、そう思われる方も多いと思う。しかしながら、前作としっかりした共通点が、実はある。設計者が同じ、エド(エドワード)・ハイネマンなのである。

 大戦をまたぐことで、軍用機の動力はジェットエンジンが主流となる。この流れで、戦前・戦中のレシプロエンジン装備、プロペラ推進の航空機設計者たちも、ジェットエンジン装備機を手がけることになる。エド・ハイネマン設計のF4Dスカイレイはジェットエンジン装備で、無尾翼機のデータはドイツのリピッシュ博士のそれをもとにしている。リピッシュ博士が手がけた無尾翼のロケット戦闘機、Me163を知らぬファンはおるまい。

 名前のSKYRAYは空飛ぶエイの意で、本機の平面形からの命名であること明らかであろう。

 余談になるが、その昔空とぶエイ(作中ではアカエイ)が登場する少年マンガがあった。雑誌「少年」に連載された「鉄人28号」である。連載開始が1956(昭31)年で、これは奇しくもF4Dの部隊配備が始まった年にあたる。空飛ぶアカエイ(不乱拳博士が作ったロボット)が登場するのが、連載開始後3年ほどだから、順序からすれば、F4D先、空飛ぶアカエイが後である。作者の横山光輝氏はもはや故人である。空飛ぶアカエイを何から思いついたのか、確かめるすべはないが、F4Dをヒントにしたことはあり得る話と思う。

 F4Dスカイレイは1964年に退役したが、「鉄人28号」は1967年まで11年間、「少年」に連載された。

ボックス


(模型の制作)
 さて、キットである、エアフィックスである。「細部の省略や荒っぽさが気になるが、全体のデッサンは悪くない」とは、同社1/72製品全般への評価と思う。1977製作の(主翼裏面に刻印あり)本機は、細部の描写にもかなり気を配っていて、出来のいい部類に入る。脚カバー類の厚みなど、あか抜けない箇所もあるのだが。

 大きなパーツ同士の合わせ目を、パテやペーパーでていねいに修正し、塗装をていねいにやれば、なかなか立派なスカイレイが出来あがる。機首へのオモリへの言及がインストになかったが、釣りのカミツブシ(2g)を3個入れておく。

塗装終了、デカール貼り直前


   塗装の指定は2種とも上面ガルグレイ、下面ホワイトの当時の標準。私見ながら、アメリカ海軍の艦載機では、この塗装がベストだと思う。コード・レター、国籍マークはもちろん、派手な部隊マークなどがみなよく映えるのだ。目立ち過ぎるというので、今は殺伐としたロー・ビジになってしまったのが残念でならない。

右側面(後方から)


   さて、問題がデカールである。購入以来およそ30年、貼れるかどうか心配、というより多分貼れないだろうなと思っていたのである。そのための対策を、実は立てていた。デカール自作はやったことがないので、安直な方法にたよる。いきつけの模型店に、タミヤの「ウォーバード・シリーズ」にあるF4Dスカイレイ(1/72)の取り寄せを頼んだのである。このキットが届いたら、パーツ請求でデカールをもう1シート入手し、エアフィックスのF4Dに貼るのだ。

左側面(真横から)

左側面

 ところが、だ。エアフィックスのデカール、使ってみたらみなちゃんと貼れたのだ。しかも一つの失敗もなく、である。ややノリが薄い感じだったが、乾燥後クリア・コートを吹いたので、問題なく仕上がった。かくて完成した頃合に、タミヤのF4Dのキットが届いた。この制作記は次号に回したいが、驚くべきはその価格であった。タミヤのホームページ記載の通り990円!金型の償却が終わったキットゆえなのか、価格改定なしはモデラーにとって嬉しい限り。

右側面(前方から)


タミヤのF4Dボックス上にて



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