(Photo) 愛知 E-13A1a 零式水上偵察機
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by コルディッツ |
博物館実機写真 |
愛知零式水上偵察機は三座の水上機で、原型は1939年1月に初飛行した、全金属製の双フロート式機体です。三菱 金星四三型空冷式複列星型エンジン14気筒(1,080馬力)を装備します。
最大速度367km/h、後続距離3,326kmの高性能で長距離偵察目的に重巡洋艦「利根」や「筑摩」に配備され、真珠湾攻撃直前の偵察やミッドウェー海戦での米空母ヨータウン発見等で大活躍しました。現存機は5機で、うち3機は海没中、1機は航空自衛隊岐阜基地に保管され、1機は万世特攻平和記念館(さつま市)に展示されています。今回同館を拝観する機会が有りましたので、紹介させて頂きます。
※ 本稿は記念館の表示、Wikipediaを参照しました。
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愛知 E13A1a 零式三座水上偵察機 一一型
万世特攻平和記念館(さつま市)にて 2024年8月撮影
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展示機は1945年6月4日沖縄偵察の帰路に、燃料切れで吹上浜
に不時着、海没した機体を1992年に加世田市(現さつま市)が
引き揚げた物です。曲尾少尉、中野上飛曹、小川上飛曹の3名の
乗員は泳いで、無事吹上浜に上陸しています。
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当機は博多湾に面する糸島半島の海軍基地を離水、指宿水上
基地に着水して、沖縄に出撃したものです。途中で敵機と遭遇
し、何とか振り切って吹上浜沖まで帰還しました。
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私が拝観した日は、記念館では特別企画展の講和が開催され
ていました。テーマは北海道・東北に特攻隊員の紹介でしたが、
出身道府県府県別の隊員数が分かるようになっていて、中立公正な
データの整理と活用が行われている事に感銘を受けました。
旧万世飛行場は大刀洗陸軍飛行学校の分校として建設され、
九九式襲撃機配備の飛行第66戦隊が配置され、1945年4月には
特攻振武隊が配置されました。その護衛として飛行第55戦隊の
三式戦闘機が配置される等の歴史がありました。
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垂直尾翼基部(上)と水平尾翼の残存部(下)を上方から。
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万世特攻平和記念館までは、鹿児島中央駅からバスで加世田
バスターミナルまで行きました。加世田BSから海浜温泉前行き
バスに乗り替えですが、本数が少ないので、往復タクシー利用
になりました。片道1,500円ですが、聖博物館の片道5,000円を
思えば大した事はありません。本当は加世田BSからレンタル
自転車で行く予定でしたが、前夜に祝杯を上げたせいで両足首
関節痛が発生し、思うように動けなくなり、タクシーとなった
ものです。南薩摩鉄道が残っていたら、もっと楽に行けるのに
と、廃線を残念に思いました。
JR指宿枕崎線は走破済みなのですが、最南端の西大山駅に
下車した事がなく、長年気がかりでした。これを達成したので
鹿児島で祝杯になり、足首関節激痛に波及ものです。
皆様もご自愛下さいませ。
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